プロポーション
ピンボケのヴィーナスですが、私のデジカメで撮影したもの。トリミングも下手ですねえ。
下の絵は、コピーです。ラファエッロの傑作『聖母子と幼児聖ヨハネ』。この絵もルーブル美術館にありました。
イブニング姿の西洋婦人がどうしてあんなに格好よく見えるのでしょうか、というのが今日のテーマです。慣れないことを書くので、ときどき舌がもつれるかもしれません。
たとえば、『椿姫』の冒頭、ヴィオレッタがイブニング・ドレスを着ています。パーティの主催者ですから正装をしている。これを、ルーマニア生まれのソプラノ歌手、アンジェラ・ゲオルギウが演じるDVDを見ると本当に息を呑みます。歌唱力よりも美貌でスターになったと、やっかみからワルクチを言う人があるくらいです。
胸の露出も多いので、おじさんの視線はそこに行くことが多い。みんな立派な容量を持っているように見えます。
そこで、ここに掲出した彫刻と名画の出番です。お二方とも特にたわわというのではない例として登場してもらった。不謹慎ですみません。
サイズで言えば、西洋婦人をしのぐ女性は東方にもたくさんいるように見受けます。
洋服は、洋人に合うよう、そのプロポーションに合わせて発達してきたのですね。足が長い・短いだけの問題ではなさそうだいうことに、ようやく気がついた、という報告です。
いつぞや書いた、アンナ・モッフォの蝶々夫人の左前の和服が、なんともだらしがなく見えたのも、左前だからだけではなくて、身体の寸法と着物とのバランスが悪かったからのようです。