チキチータ | パパ・パパゲーノ

チキチータ

 アバ(ABBA、商標?としては左のBが鏡文字になっている)という、スウェーデンのグループのレコードは、それが大流行した80年代はじめに買って持っています。Aが頭文字の女たち(アグネッタ、アンニ)と、Bが頭文字の男たち(ビヨルン、ベニー)のバンドですね。作詞・作曲は全部この2Bによるもののようです。


 代表作「ダンシング・クィーン」は、ダンス・ミュージックとしてもディスコなどでかかったのではないでしょうか。耳に残っている曲は、ほかに「フェルナンド」「ヴレヴー」「ノウイング・ミー、ノウイング・ユー」「マンマ ミーア」「マネーマネーマネー」などなど。バラード風のしんみりしたメロデイーで始まり、サビのところでいきなり早いテンポのダンス・ナンバー風になるものが多い。


 この間、ニューヨークで見たミュージカル「マンマ ミーア!」は、このアバの曲をつないでつくられていたので、劇場中のひとびとの体が音楽にあわせてゆれているような気がしました。私も、ほとんどみんな聞いたことのあるものだったので、自然に横に揺れることになりました。


 最近、このグループの活動を収めたDVDをおそろしく安い値段で手に入れました。インタビューに各メンバーが答えながら、その誕生から現在(と言っても80年代後半か?)までを、映像で見せたものでした。


 女声ヴォーカルの二人がとびきり歌がうまいのは、レコードでよく知っていましたから、あらためてため息がでましたが、歌いながら見せる動きは案外ギコチないのですね。いまのアメリカでなら通用しない(アメリカン・アイドルにはなれない)ような動きでした。


 アバの曲の中では「チキチータ」が一番好きです。この曲に限って、レコードの印税を、将来にわたって全部ユネスコに寄付したはずです。


 Chiquitita, tell me what's wrong

You're enchained by your own sorrow

In your eyes there is no hope for tomorrow


と、悲しくはじまるのですが、最後はやさしく励ましの声をかけることになります。


一緒に買ってきた ABBA GOLD というヒット作を集めたCDに、上にあげた曲が全部入っています。