鶴は千年、亀は万年
日本語の数の位取りは、小学校でこう教わったはずです。便宜のため漢字で書きます。
一 十 百 千 万 十万 百万 千万 一億 十億 百億
億より大きい数はめったに出てこないので、ここまで覚えれば十分ですね。
さて、数字を言葉で言う場合、必ずしも規則的になっていないようだ、ということに気がつきました。お金の場合だと、こうなります。
1円(いちえん) 10円(じゅうえん)
100円(ひゃくえん) 1000円(せんえん)
10,000円(いちまんえん) 100,000円(じゅうまんえん)
1,000,000円(ひゃくまんえん) 10,000,000円(いっせんまんえん)
100,000,000円(いちおくえん)
1000台の数字を口で言う場合なら、
1975年(せんきゅうひゃくななじゅうごねん) 1800円(せんはっぴゃくえん)
1050人(せんごじゅうにん)
と言うはずです。人によってはまれに、
1975年(いっせんきゅうひゃく…) 1050人(いっせんごじゅう…)
とするかもしれません。しかし、
10年を「いちじゅうねん」と言う人はまずいない。
さらに、
10,000年を、ただ「まんねん」で済ます人もいません。必ず、「いちまんねん」と言います。
冒頭の1を読む場合と読まない場合とがあって、そこに規則性のようなものが見えない、ということを言ってみたい。1000が境い目になっていて、それより多い場合には読むのかなあ、という程度です。
「鶴は千年、亀は万年」を「鶴は千年、亀はいちまんねん」と言うのは、いかにも語呂が悪いので、こういう対句のときは、合わせるのでしょうね。