ラジオの時代 | パパ・パパゲーノ

ラジオの時代

 日曜日朝9時。ラジオ第1放送では堀内敬三さんの「音楽の泉」が流れていました。昭和30年代を通じてこの人がクラシック音楽を紹介していました。全国の少年少女たちがこの番組を聞いてレコードを買ったり、ピアニストを目指したりしたのでしょうね。影響力の大きさという点では「三つの歌」の司会者・宮田輝さんをしのぐかもしれません。


 私は、ある日、リムスキー・コルサコフ「シェーラザード」を聞いて、電撃的にめざめたような気がします。ロシア派の音楽は今でも好きです。


 英語も、第2放送、こちらは朝6時から、西江定(さだむ)先生の、「基礎英語」であらかた基礎を教わりました。松本亨(とおる)先生の「英会話」が6時15分からでしたが、レベルが高いので敬遠してしまいました。もったいなかった。12-3歳でしたから、聞いていれば吸収できていたはずですから。


 いま、TBSのラジオ放送をほめる人が多い。小林信彦とか。土曜日の永六輔さんの朝の番組は私もしょっちゅう聴いています。ラジオのほうがイメージが結びやすいような気がします。ラジオで育った世代だからでしょうか。


 「音楽の泉」は今に続く長寿番組です。現在の進行役は皆川達夫先生(のはず)です。