ダイエット? | パパ・パパゲーノ

ダイエット?

 ニューヨークの雑踏の中にしばらくいました。前に行ったのも7月ですが、その年の9月11日に世界貿易センタービルがなくなってしまった。ケネディ空港に着陸する少し前、マンハッタンを左下に見ながら飛行機が通過しました。グラウンド・ゼロのところがポッカリ隙間になっているのを、あらためて信じがたい思いで眺めたことでした。


 特別の目的がある滞在でもなかったので、街中を歩き回ることが多かった。目につくのは、太った人々です。とくにご婦人方。豊満という単語がシッポをまいて逃げ出しそうな、胸の大きさと、腰まわりの太さ。20代と思しいお嬢さんでもそんな状態です。時折、乳母車に載せた赤ん坊を見かけましたが、押しているお母さんのボリュームと比べて、いかにも小さくて可愛いこどもたちです。思わず目が行く、そういう子たちが、いずれは、こんな容積を獲得するのであろうか、と、ひとさまのことながら、暗澹たる予想をしてしまいました。


 テレビをつけると、どのチャンネルでも、ダイエット法の宣伝をしています。みんな別の方法やクスリなどです。

 ビフォアとアフターを並べて効用を強調するのは日本のコマーシャルと一緒です。体験者が登場して、何ポンド減らすことができたかを語るのもいっしょ。「食べてやせる」式の宣伝が多いような気がしました。


 しかし、一歩外へ出ると、さっきのビフォアがアフターでもおかしくないほどの肥満体が「目白押し」状態でした。


 気合を入れて写真も撮ったので、おいおい紹介していきますね。