花の名前 | パパ・パパゲーノ

花の名前

 お隣さんからトルコ桔梗をいただきました。濃い目のピンクと、薄いピンクの花が2種類。花瓶にさしてながめています。写真が間に合わないので、なしで続けます。


 大ぶりで、桔梗の仲間の花だから、こういう名前なのでしょうね。外来種ということも分かります。花の名前はこういうふうに付けてもらいたい。カタカナ名前の花がむやみにふえて覚えきれるものではありません。おじさんはとくに。


 インパチェンスという名前の草の花があります。夏から秋まで咲いているという。いろんな色があるようです。これ、英語の綴りでは impatiens となっています。もともとラテン語なのだそうで、「アフリカホウセンカ」が和名とのこと。


 ラテン語読みでは「インパティエンス」とでもなるところ、「ティ」を「チ」と表記したために、「ティエ」が「チエ」に、さらに「チェ」で落ちついたものらしい。なまじ、ローマ字に目がいくものだから、英語読みなら「インペイシェンズ」だよなあ、と思っていました。英語の辞書ではそうなっています。「我慢しないこと」を意味する impatience の次に出てきますし、もとはおそらく同じ語だと思います。


 むかしは、カーネーションのことを「オランダ石竹」と呼んでいた、と、どこかで聞いたことがあります。石竹(せきちく)というのはナデシコのことだそうです。


 なんでも、「どこからきた、和種なら何」という命名にしてくれとは言わないけれど、いきなりカタカナ名前だけを覚えるのはホネです。きれいな花を見ると、やっぱり名前が知りたくなるものね。


 ムスカリなんて、このあいだやっと花と名前が一致したんですから。