タケノコ
みやげものとして漬物や野菜を売っている店に寄りました。いつもは水煮の缶詰・瓶詰で売っている、根曲がり竹のタケノコがポリエチレンの袋に入れてありました。子どものころタケノコと言えばこれのことでした。孟宗竹のタケノコは大人になってから食べたものです。
細いタケノコがいまシーズンのようで、皮つきのまま焼いたのも、このたびの旅行で食べました。シャキシャキした食感がたまらない。昔はよく味噌汁の具にしました。
ダイコンとキュウリの味噌漬け(300円)とタケノコ一袋(450円!)を、おみやげに買ってきました。タケノコはいくらなんでも高い。じつはバーコードがまだ付いていないのをレジにもっていったら、今朝摘んで、煮て、皮をむいて、袋詰めにしたらしい、おばあさんが傍にいて、450円と高らかに言ったのを、少しいぶかしげな顔をしながら、レジのお姉さんがその通りに請求したものです。
旅をするとこういうこともあるか。清水の舞台から飛び降りるつもりで(大げさに言ってみるだけ)お金を払いました。
そういえば、「ババヘラ」(ばあさんのスプーン)という、おそろしく散文的なタイトルのシャーベット売りたちが、秋田県にはたくさんいます。あっちでは100円だったのに、と言いながら、トミさんは、200円のシャーベットを食べていました。「味がちがうもの」とそこのばあさんは誇らしくのたまっていましたが。
せちがらいショーバイをしているなあ、わがふるさとの人々は、と思ったことでした。