スカボロー・フェア | パパ・パパゲーノ

スカボロー・フェア

 映画『卒業』(ダスティン・ホフマン主演、マイク・ニコルズ監督、1967年)でサイモンとガーファンクルの歌がいくつか使われました。「サウンド・オブ・サイレンス」が主題歌のようでした。「ミセズ・ロビンソン」も出てきたような記憶があります(どころではない。恋人の母親の名前が Mrs. Robinson ですから、この人を歌った曲なので、この映画のために作曲されたのですね、きっと)。「スカボロー・フェア」も聞こえました。英語の発音に従えば、「スカバラ・フェア」となりそうなところですが、慣用では「スカボロー」ですね。


 英語の歌詞はこんなだった。


 Are you going to Scarborough Fair?

Parsley, sage, rosemary and thyme,

Remember me to one who lives there,

She once was a true love of mine.


スカボローの市(いち)に行くの?

パセリ、セイジ、ローズマリー、タイム

そこに住んでいる人によろしく

彼女はかつて僕のいい人だった。


 この2行目の「パセリ、セイジ、ローズマリー、タイム」というのは、何なのでしょうね。ハーブの名前を並べてあるだけのようです。何かの呪文かおまじないなのでしょう。


 イギリスに古くから伝わるバラードなのだそうです。それを、サイモンが新しい曲に仕立てたようです。ウィキペディアに古曲の楽譜が出ていますが、まるで違うメロディーでした。