アサリのスパゲッティ
ボンゴレ・ビアンコという、アサリのスパゲッティの私のやり方を紹介します。と言っても、丸元淑生『システム料理学』(文春文庫)の受け売りですが。
ともかく、アサリをたくさん買ってくる。スーパーでは、250グラムくらいで1パックにしてあるはず。3人前なら1キロくらい、どーんと用意します。多いかな、と思ったら、さらに、それにもうひとパック足すくらいの分量。
砂を吐かせるのをお忘れなく。アサリを塩水(濃さは適当に。海水のように濃くする必要はない)につけておく。1時間くらいを目安に。砂が出つくす、ということはないので、これも適当に。貝殻についたゴミを、こすり合わせてよく洗い落とす。
熱くしたなべに貝を全部入れます(このとき、にんにくを3かけか4かけ一緒に入れる)。しばらくするとアサリが口を開けますからそこでふたをする。ほんの何秒かでよい。全部の口が開いたら火を止める。貝だけ別の器(なべでも皿でも)に取り出す。
貝から出た白い汁がなべに残る。これが味の決め手です。
底に砂が混じっているはずなので、それをはずすようにして、汁を取り出す。本当は漉したほうがいいのですが、面倒なので、なべを傾けて上澄みだけ取り出せばよい。にんにくはここで役目を終えます。
アサリの身を、貝殻からとりはずす。ここがこの料理で一番面倒なところ。でも、殻つきのままだと、わっせわっせとほうばる楽しみがなくなるので、我慢してはずしましょう。
オリーブオイルがあればそれ、なければサラダ油を引いたなべで、剥き身の貝をさっといためる。【この段階で初めてにんにくのみじん切りを加える人が多いようです。それもうまそう】
くれぐれも火を通しすぎないように。
さっきの汁に塩・胡椒をして剥き身と混ぜ合わせ、ゆでたスパゲッティを入れてまぜる。パセリのミジン切りをかけて召し上がれ。(汁が足りないときは、スパゲッティのゆで汁を加える。目分量でかまわない。)
アサリを調理する間に、麺をゆでるわけですが、たっぷりの湯を沸かし、塩を一つかみいれます。沸点を高くするため。ゆで加減はお好みに。スパゲッティの袋に表示してある時間を最初は守ったほうがおいしくできるはずです。
パセリはにんにくの臭みを中和するので、にんにくを使う料理のときは、セットで用意します。