大乃国 対 小錦
勤めた会社が国技館に桟敷席を持っていたおかげで、本場所の相撲を何度か見物することができました。なんという幸運でありましょうか。今でも感謝しております。
全盛時代の千代の富士や、貴乃花が目の前で相撲をとるのを見たのですから、孫にもひ孫にも自慢したいのですが、自慢する相手がいつのことになるやら。
力士が立ち会ってぶつかるときの、バシッという肉弾相打つ音が聞こえるのですからこたえられない。しかも、当時の桟敷席では飲食のみならず、タバコも吸えたのです。あんなに旨い酒と煙草の味は、この先、ほかで味わえるとも思えません。
たまたま、横綱・大乃国と大関・小錦が当たる日の取り組みを見たことがあります。二人合わせると400キロを越していたんじゃないでしょうか。体の大きい力持ちが真っ向勝負する、大相撲の醍醐味です。どっちが勝ったかも忘れましたが、ここ何年もない大男同士の立会いを見ただけでもまんぞくの限りです。
大乃国(芝田山親方)は、今では、スイーツ(甘いもの)界のスターなのですね。