マリー・フランツィスカ
この絵は、マリー・フランツィスカ・フォン・リヒテンシュタインというお姫様(絵のタイトルは Prinzessin Marie Franziska von Liechtenstein im Alter von zwei Jahren, 1836)、2歳のみぎりのお昼寝の光景だそうです。1836年。名前で分かるように、リヒテンシュタイン家の娘です。描いたのは、フリードリッヒ・フォン・アーメリング(Friedrich von Amerling)。
4年前、リヒテンシュタイン美術館は66年ぶりに再開された。ウィーンに行ったときに、この絵を見ることができました。タテに描かれているのに、これ以外の位置(左に90度回転させたり)ではカタチが悪いのだそうです。あるデザイナーにお見せしたら、そうして位置をいろいろ動かしても、このままが一番落ち着くと言ってました。
リヒテンシュタイン美術館は、ルーベンスのコレクションで有名です。それもたくさん見たはずですが、ついに、このお姫様にかなわなかった。この絵の前で、観客はみんな足をとめて感嘆の声をあげていました。いま、この美術館のホームページを見ると、まずこの絵が出てきます。
元もそんなに大きな絵ではありません。せいぜいB4版より少し大きいくらい。A4版ほどのサイズの複製を買って、額に入れて居間の壁に飾っています。
ここに示したのは、絵葉書をスキャンしたものです。