母の日の今日は雨。
といってもこの季節、雨もまた、いいものです。
母が亡くなって四半世紀。
このブログにも書いていますが、たいへん厳しいひとでした。
少なくとも、幼い子どもにはそのように感じました。
母はそのことを、晩年になってから気にするようになったみたいでした。
ある時、私にこんなことを言い出すのです。
「マリのお友だちは、マリのお母さんのことを怖いと言ってたんじゃないの?」
この唐突な質問に、私はただ否定しました。
「でも、やさしいお母さんとは言われなかったでしょう」
なんとも変な会話です。
「ううん、言われたよ。マリちゃんのお母さんは優しいねって」
そして、さらに私は付け加えました。
「でもね、もっと言われたのはね、マリちゃんのお母さんは明るいねって」
ふたりで大笑いしました。
ほんとうに明るい母でした。
明るく、真っ正直で、不器用で・・・
今、言わせていただくと、子どもには厳しすぎるくらいがちょうどいいのではないでしょうか。
いえ、子どもさんにもよりますが、マリのような子にはちょっと厳しくてよかったと思います。