台所を整理していると、出てきました。
円柱状のもの、背はひくいけれど、かなりの場所を占めています。
お櫃です。「お鉢(おはち)」ともいいました。
若い方々、ご存知でしょうか?
炊きあがったご飯を保存しておく、木製の器です。
覚えています。
幼いとき、家にお櫃がありました。
ご飯を炊くのが、竈(かまど)から電気釜と呼ばれた炊飯器に変わっても、炊いたご飯はお櫃に入れてありました。
現代の炊飯器のような保温設備が、電気釜にはなかったのではないかと、思われます。
ご飯の入ったお櫃は、小さな布団にくるまれて、茶の間の隅に置かれていました。
いまでは、ドラマでも見ないかぎり、目にすることはないものです。
そのお櫃が出てきました・・・和紙に大切に包まれて。
でも、開けてみると随分古いもので、使うことはできないみたい・・・
すると、その大きなお櫃のなかに、小さなお櫃が・・・
新品です。
素材もよく、かなりの高級品のようです。
この小さい方だけは、新しい紙に包んで片づけました。
誰が買ったものでしょうか?
小さなタイム・トラベルをしてしまいました。