明日は、母の日です。
私の母は、随分前に天国に行ってしまいました。
母のことをなにか書きたいのですが、・・・
幼いときには、たいへん厳しい母でした。
私たちは、家庭内ハンストなどをしたことがありません。
「ごはん、食べない!」など、一言でも発すれば、「わかった!要らないのね」と、永久に食事にありつけないという家庭でした。
そっと部屋に、おにぎりを持ってきてくれるような、やさしいお母さんにどんなに憧れたことでしょうか・・・
そんな母の思い出です。
小学5年生のとき、母とけんかした私は、家を飛び出しました。
夜、街灯をたよって歩いたのですが、人通りもなくだんだん心細くなりました。
ふと、振り向くと、母がいました。
私は、母と一緒に歩いていたのです。
ふたりで仲よく帰宅すると、妹が聞きました。
「どこへ行ってたの?」
母が、答えてくれました。
「おねえちゃんね、おつきさまとおはなししてたのよ・・・」
おとなになってからは、何でも理解してくれる、親友のような、姉のような母でした。
母の日の靴磨かれて旅立ちぬ 太平 栄子