キャンパス | 夢は小説家ですと本気で宣ふブログ

夢は小説家ですと本気で宣ふブログ

文章の世界に魅入られた小娘が、妄想を書籍化しようと奮闘する日記。

「朱に交われば、赤くなる」という諺がある。
 店は大きな真っ白なキャンパスなんだと思う。そして、店長は抽象画家だ。
 完成図は頭のなかにある。

 従業員がいる。様々な色だ。色を載せてみる。
 とんでもない色のときがある。上から馴染ませて馴染ませて、自分のイメージしている図に近付けていく。
 でも、色ってもんはなかなか違う色にはならないもんで、絵を描き続けている私は苛立ってくるのだ。なんでこの色はこうなんだ。もっと、よくなるはずだ。

 周りは言う。いい色じゃないか。
 私は言う。ちがうんだ、もっといい色があるはずなんだ。
 周りの評価と自分の理想が食い違う。

 そんなとき初めて気付いた。

 私から見た絵と、周りから見た絵は視点が違ったんだ。

 抽象的に言ってみたけど、ようは遠くから見てみたらまた違った風に映るかもしれないよってこと。
 大人になって、視野が広くなった。いまは、あの頃よりよっぽど気楽にキャンパスに向かえていると思う。