私の1日は砂遊びから始まる。 | 夢は小説家ですと本気で宣ふブログ

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文章の世界に魅入られた小娘が、妄想を書籍化しようと奮闘する日記。

 1日の始まりが砂遊びから始まる人は少ないだろう。
 砂遊びが大好きな子どもをもつ主婦や、ガーデニングが好きな人にはそんな1日の始まりを過ごす人もいるかもしれない。
 少ないだろうが、まあ、私の1日は砂遊びから始まるのだ。

 正確には砂ではない。灰だ。
 囲炉裏掃除というものがある。囲炉裏がよくわからない人のために簡単に説明すれば、ようはテーブルの中央に砂場があるのだ。その上に炭を組んで、竹串に刺さった魚やら、肉やら、網の上で貝や野菜を焼く。その燃え残りの炭を取り除き、綺麗な砂地にする。まぁ、砂ではなく灰なのだが、ビーチバレーの試合よろしく表面を慣らすのである。
 灰は放置すると固まって石のようになる。それを砕いてさらさらの粒子にする。砂漠みたいだ。そんな砂漠の状態まで毎日毎日囲炉裏を慣らす。
 掃除機をかける前に、テーブルを拭く前に、全卓の砂場で遊ぶ。
 ビニール手袋をした手を突っ込み、砂をつかむと指の間からさらりと逃げる。小石のような灰を砕き、ザルのようなもので異物を取り除きまっ平らの砂地をつくる。
 触感を刺激されながら、灰炎という体内に灰がたまり石像みたいになる病気がある国で国民を救うヒーローの話や、砂を使った表現で感情を表すにはなど空想を育む。
 それが私の1日の始まりである。