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チャンネルneco、日本映画専用chあたりで ひょこんと放映される、1950年代の日本映画は、実に嬉しくなるものが多く、先日の「殺人容疑者」あたりは 大感謝でありました。

かなり前にnecoで紹介された 江利チエミ主演の日活映画「ジャズ娘誕生」(1957)、元はカラー映画だったのが 色退化からモノクロ版で放映、なんと石原裕次郎が バンドマンで競演という作品。
田舎の女の子がジャズに憧れ、都会で成功するというシンデレラ映画かと 想像していたら・・まあ そのとおりなのですが、チエミさんは大島の椿油売りで始まり なんのかんので浪曲まで披露、肝心のジャズというと、最後に「カモナマイハウス(家へおいでよ)」が流れるだけという 珍作でありました。

さて、「お父さんはお人好し」(長沖一 作・齋藤寅次郎 監督)。幼少のころ、NHKラジオで よく聞いたドラマでしたが、映画を観るのは生まれてはじめて。
1955年の大映映画作品。

大阪 天下茶屋商店街の果物屋 藤本さん一家は、5男7女の大所帯。長女は 京都生まれの京子、次女は 大津生まれの 乙子、長男は 米原生まれの米太郎、あと 清洲で生まれの清久、熱田と豊橋で生まれた?双子は 熱子と豊子、浜松生まれの 浜蔵、静岡生まれの 静子 ほかほか最後 13人目は なんと「トメタ・留太」くん。

長男を養子にやるやらない騒動、アイスキャンディー騒動ほか 話もとんとん楽しく進むのですが、あっと驚くシーンが!

日舞の稽古帰りの 中村玉緒さん(若い!)、「ええ踊り、教えたげよか!」と子供たちを集め いきなり マンボを唄い踊りだすのです。
「マンボ ジャパニズ エッサッサ、マンボ ジャパニズ エッサッサ・・踊らなソンソン・・」
この曲、はじめて聞いた様な なんか昔に聞いたような。
玉緒さんの振りが、まあ軽やか!。そして、家族みんなが浮かれ出し 商店街の人々も「マンボ ジャパニズ エッサッサ」といっせいに踊るのです。
当時の日本映画は、いきなり唄い踊りだす傾向がありましたが いやぁ、このシーンは 大興奮でした。

それにしても、これは名曲です、曲の題名は?作曲は誰??
笠置シズ子さんの歌に「エッサッサ・マンボ」というのがあるらしいのですが・・。

(PS・ニコニコ動画で、振付映像「エッサッサ・マンボ」をみつけました!残念、違いました。どなたか、解明をお願いします。)

「ああ しんど」「ほんま かなわんなー」とアチャコさん、ここでは良妻賢母風の浪花千栄子さん ほか益田キートン、堺駿二も顔をみせ 至福のひとときを過ごさせていただきました。

2009.2.22 日本映画専用ch 録画 ★★★