相葉からの真っすぐな愛の告白に、内心、歓喜を噛みしめながら櫻井は、取りも直さず、すぐに行動に移した。
抱えるようにして相葉を社宅アパートに素早く運ぶ。
二人で手を繋いて部屋に戻れば、櫻井はあらためて布団の敷いてある畳に膝を着いた。
永遠とも思える至福な時間だったが、まだ深い夜だった。
身を屈め、ぐっすりと眠っている双子の汗ばんだ額にそっとキスを落とす。そんな真摯な横顔を、相葉は酷く満ち足りた思いで見つめる。
ずっと、そうずっと、こんな光景を見たかったのだ。
当たり前の日常として。
誰からも愛されるなんて、そんなの気持ち悪いよね。
俺は一人、たった一人のヒトから愛されたい。
優しい人と言われるのも、もう厭いた。
我儘になりたい。
貪欲に生きたい。
オメガだから愛されるのではなく、俺が俺自身だから愛されたいの。
ふと、そんな視線に気が付いたかのように、櫻井が優しい眼差しのまま、相葉を見た。
「仕事は続けたいだろう?」
相葉は黙って頷く。
もう何も諦めたくないから……。
「俺も、この土地で仕事を見つけるよ」
「翔さんは、それでイイの?」
「俺を舐めんなよ。どこで何をしても、俺は一流だ。楽させてやるって言いたいとこだけど、そうじゃないよな。二人で、家族で一緒に支え合って行こう」
アルファっぽい台詞を吐きつつ、その声音は柔らかいまま。
相葉は双子の寝顔を見詰めながら、そっと櫻井の肩に頭を預けた。
「じゃあ、もう少し広いとこに引っ越さないとね」
この狭いアパートにも、良い思い出は一杯あるけど、未来が見える。
この4人で生きて行く未来が、今ははっきりと描けるのだ。
自分でも単純だなと思うが、櫻井に会ってしまえば、この絆は手放せない。
大野の助けがあったとは言え、一人で双子を育てるのは、簡単じゃなかった。
その上、子育て中のヒートの無い身体でも、やはりオメガへの色眼鏡は正直きついものだった。
それでも……。
いつか、こうして櫻井が目の前に現れたら、自分は赦してしまうだろうと心のどこかで分かっていた。
それが、番(つがい)。
唯一無二の存在。
番なのだから。
「なあ、雅紀」
少しだけぼんやりとしていた相葉の耳元で櫻井が囁く。
「……遠慮なく愛し合える棲み処が欲しいよな?」
「……!」
吐息のような声が耳朶をくすぐって、相葉は思わず頬を赤く染めるのだった。
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相葉くんの年末の大仕事が無事に終わりましたね。
今年も見応えがありました。
美しく凛々しくも、可愛い相葉くんも拝めたしね。
しかし、思うのだけど、やっぱり、嵐に会いたいよねえ。
嵐は特別。
彼らがまた、歌い踊り出す日を待ち焦がれています。