私にとって難関だったXYZ表色系の後の、
L*a*b*、オストワルト、NCSの表色系は
思ったより理解しやすかったです。
簡単にそれぞれの表色系を書いてみます。
<L*a*b*>
XYZ表色系のxy色度図では、色の感覚的な差を
区別できないという問題がありました。
それで、知覚的に均等な色空間を得るために、また
多くの変換式が提案されました。
そのうちの一つがL*a*b*表色系で、日本の産業界でも
一般的に用いられています。
L*a*b*のLは明度を表し、
もっとも明るい白が100、もっとも暗い黒が0で、
中心の縦軸にLが置かれます。
a*、b*は、クロマチック指数と呼ばれ、色相・彩度を表します。
a*は、赤-緑 方向
b*は、黄-青 方向
a*とb*の線は直角に交わり、その中心にL軸が垂直に
立つ、球体の形をした三次元の色空間となります。
図だとわかりやすくなります。
たとえば、サンゴ色のような色は、
L43.31
a+47.63 b+14.12
というように表します。
Lでは、43.31なので真ん中より少し下の明るさ、
a+b+の範囲にあるので、黄~赤のゾーンにあり、
bよりaが大きいので、赤よりの色ということが
わかります。
この表色系では、2つの三刺激値がわかっていれば、
2色の色の差(色差)が計算で求められるので、
厳密な色を出すことが要求される産業部門では、
製品の色のばらつきを極力抑えるため、
各製品の色と、基準の色の色差を調べて、
許容範囲かどうかをチェックしているそうです。
<オストワルト表色系>
オストワルト表色系は、1920年ごろに、ドイツの化学者
オストワルトが考案した、回転混色を使った
混色系の表色系です。
おおもとになっている考え方は、
「あらゆる色は白色、黒色、純色を回転混色することで
つくることができる。」
というものでした。
どの色も、
白色+黒色+純色=100
で表します。
また、色相環を考えるとき、ヘリングの反対色説の
心理4原色(赤、緑、黄、青)に相当する、
完全色と呼ばれる色を基準として、互いに向き合うように
おき、24色としました。
無彩色は、
a,c,e,g,i,l,n,p
というアルファベットで表され、無彩色の段階を
表示しています。
もっとも明るい白がa、もっとも暗い黒がpです。
色の表し方は、
無彩色では、白色量
色相-白色量-黒色量
という組み合わせで表され、
たとえば原色の赤だと、
8pa
となります。
オストワルトでよく出る図が、
下の等色相三角形です。
化学者が考えだした理路整然とした形ですね。

