昨年7月、九州の福岡県と佐賀県(ちらっと長崎県)を旅しました。
その中でも、佐賀県有田での素敵な出会いを、4回に分けてお話ししています。
(その1)父を越える
(その2)400年の時を経て
(その3)おんなじ顔になる
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2016年7月に有田を訪ね、
泊まったところは「渕上陶磁器店」。
といっても、お皿と一緒に寝ていたわけではなく(*´∀`*)
築200年の店の建物をリノベーションした
「カフェ ILHA」&「ホステル ILHA」に宿泊。
⇒https://www.facebook.com/pg/ilhafuchigami/about/?ref=page_internal
オーナーの渕ノ上高嗣さんは、ご両親からこの陶磁器店を受け継いだ。
1階の店舗はガラス窓で2分して、「陶磁器店」と「カフェ ILHA(イルハ)」にし、
2階の二間続きの部屋は、一日一組(4人まで)限定の「ホステル ILHA」にリノベーション。
2015年11月にカフェ、12月にはホステルがスタート。
佐賀県有田町は、2016年に日本磁器誕生 有田焼創業400年を迎昔は、旅館や料亭などへ何千との器の仕入れや納めなどかあり
今現在は少なくなったものの、伝統産業は続いている。
「毎年ゴールデンウィークに開催される、有田陶器市の時期は日本各地、また海外からも多くの人で賑わい、秋の陶磁器まつりでは、春とは違った雰囲気でゆっくり散策しながらと…」
カフェで美味しいコーヒーをごちそうになりながら、ILHAがオープンするまでのことなどについても、渕ノ上さんのお話をお聞きした。
「有田へ訪れた人が駅に降り立って、どこを巡ろうかと考えながら一休み。コーヒーを飲みながら、、、と探してみるも有田駅周辺には当時、休憩出来るような場所があまりなく、宿泊するなら、武雄や嬉野ですか?有田で宿を探すもなかなか見つからず…そういう声を、たくさん聞いたんですよね。」
なるほど・・・確かに。
「ILHA をオープンする以前、オーストラリアに語学留学したり、アジアやブラジルなとを旅したりと、いろいろなところに泊まりましたが、やはりその土地でコミュニケーションをとれるのが楽しいし、泊まっている場所でさまざまな情報を得ることができるんですよ。
有田に戻ってみると、日本人でも、外国人でも、人が集って話をする場所だったり、観光や食事の情報を交換したりする場所がなかなかない。それなら、自分が体験してきたことを、自分がよかった、と感じた空間を、ここで作れないだろうか。そんな風に思いまして。」
有田にも、海外から訪れる人が増えている。
ホステルILHAは、古民家の空気感を大事にしており、
布団で寝るスタイルは外国のお客さんにも好評だそう。
「観光客向け、ということではなくて、
人がくつろぐ場所、人が集まる場所になればいいな、と思ってます。」
そう、はにかむように笑う、渕ノ上さん。
実際に、私たちが訪れた時は、お向かいの呉服屋のダンナさんをはじめ、数名のご近所の常連さんが楽しそうにカウンターでお話ししていた。
また、一人で来ているお客さんも、ゆっくりと雑誌をめくりながらくつろいでいた。
「こんな空間を作りたい」
その、オーナーのイメージを大事にしながら
少しずつ、少しずつ、作り上げられている空間。
とても気持ちよく、居心地がいい。
これからさらに、様々な人が集っていくんだろうな。
私も近い将来、また泊まらせていただきます(*´∀`*)