昨年7月、九州の福岡県と佐賀県(ちらっと長崎県)を旅しました。

今回は、佐賀県有田での素敵な出会いを、4回に分けてお話しします。

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佐賀県の「有田焼」の里に行きました。

もともとは福岡でさまざま用事があったのですが、

山形から九州に行くことはなかなかないし、どこかに行きたいなと思っていたら

2016年は「有田焼400年のメモリアルイヤー」という情報を手に入れ

これは行くしかない!と思って、友達に話をしていたら

「確か、〇〇ちゃんのだんなさんは、有田焼の窯元だよ。」

という情報が!!!

本当に、ご縁がご縁を呼ぶものです(*´∀`*)

早速、Lineグループつながりで友達になった、田代百合さんに連絡したところ

なんとなんと、

だんなさまの田代隆則さんが、有田焼の里を案内してくれると!!!!

お言葉にめちゃくちゃ甘えて、

私と友達の二人で、「幸麓窯(こうろくがま)」を訪ねました。

「幸麓窯」

 ⇒http://ameblo.jp/sonne326

   私たちが訪ねたときの様子もブログに書いてくれています。

   ありがとう( ´艸`)

「幸麓窯」さんは、お父さんの代に開いて、田代隆則さんで2代目。

建物に入ってすぐ、

美しい白地に美しい青い模様の器たちに、圧倒されました。

器の白い肌に

やさしい青

緻密に描かれた線

さっと見ただけではわからないような細部まで

丁寧に丁寧に作られているのが分かって

もう、幸せ~( ´艸`)

模様の中でも、特に「蛸唐草(たこからくさ)」という柄が大好きな私。

ぐるぐると渦巻状になっている線に、

先がちょっと丸くなった、触覚のような線がたくさんついている模様で

本当に本当に細かいのです。

1mmより細い同じ太さの線を、しかも球状の面に、一様に描くこと

その難しさは、やったことのない私でも容易に想像できます・・・

たくさん並んだ蛸唐草の器から、どれを買おうか選んでいるとき、

隆則さんが語ってくれたお話に、私はぐっときてしまいました。

「蛸唐草は、親父の最も得意とするところでした。

ですから、親父が元気なうちは、私は蛸唐草は描きませんでした。

親父が年をとって、思うように描けなくなったころ、

いよいよ私も蛸唐草を描き始めたんですが

これが難しくてね。

ものすごく集中力がいる。

親父のように、なかなか描けない。

こんなに難しいのか。

改めて、親父をすごい、と思いましたよ。

親父が亡くなって、

今でも、これでいい、と思えることは少ないんですが

やっと、納得いくものが作れるようになってきました。」

わあ・・・

なんか、なんか、

今の言葉を、お父さんが聞いたら、

どんなに嬉しいことだろう・・・

きっと、伝わっているね。届いているね。

親と同じ仕事をする。

それは、私が想像する以上に、

いろんな思いを受け止め、さらにその思いを越えていく

その、積み重ねなのかもしれないですね。

そして、隆則さんがチャレンジしていた素敵なことがもう一つ。

400年前の再現です!

それはまた明日、ご紹介します。