あっという間の1年でした。
1年という歳月はいろいろな変化がありました。
それでもやはり、いつも杏奴は私の心の中で生きています。
子供の頃から犬と暮らしていますが、全てを自分の責任で一緒に暮らした
初めての犬であり、本当にたくさんの事を私に教え残してくれました。
今の私があるのは杏奴と出会えたからです。
バランス・ドッグマッサージで犬と飼い主との関係を表す時、
飼い主の事をガーディアン(保護者)と表現することがあります。
私にとっては杏奴の方が私の保護者だったのかも思うくらい
とても大きな存在です。
子供が居ない夫婦なので「犬が子供みたいな存在なのでは?」と
言われることがあります。
李玖や果乃子はそんな感じなのかもしれませが、杏奴とは
一緒に何かをしていくパートナーという感じがいちばんピッタリな気がします。
いろいろな事を一緒にすることを楽しんでくれていました。
ふと寂しくなったり、思い出して涙が出てしまったり、進むことが出来ないことや
お骨も未だに手元に置いてあり、杏奴が使っていた物もそのままにしてあったり、
まだまだそんな感じでいるときもあります。
それでも、いつかまた会える時に楽しい報告が出来るように
私自身が進んで行かなくてはと思っています。
1つだけ杏奴にお願いしたいことがあります。
夢にたった1度だけ、しかもなんとなくしか出て来てくれないのです。
「近い人の夢にはなかなか出て来てくれない」と励ましてくれる方も居ますが
もう少し出て来てくれたらうれしいです。















ここからは今まで書けなかった杏奴が旅立った時のことを書きます。















DM(変性性脊髄症)の犬と暮らしている方達には情報が少ないので
あくまでも杏奴の場合ですが、こんな場合もあるということで…
起きている写真を撮ったのはこの日が最後でした。
自分で歩く事は出来ないけれど、旅立ってしまった前日もお散歩に行き
車椅子で立たせたり、いつもと変わらず過ごしていました。
夜は数日前からベッドでこんな風に一緒に寝ていました。
こんなに気持ち良さそうなお顔で寝ていたので、
まさか翌日に旅立ってしまうとは思ってもいませんでした。
杏奴は翌朝、生の薄切りの牛肉をいつもよりパクパクと食べてくれました。
毎日食べてくれる物を探りながら食べさせていたので
食べてくれた事がとてもうれしかったです。
食べてくれる時に食べさせないとどんどん痩せてしまうので
もう少し食べさせようとした時、お肉が喉につかえてしまいました。
呼吸が止まり、すぐに取り出したのですが、意識が無くなりました。
直ぐに病院へ連絡をすると早朝にもかかわらず
すぐに出来ることを指示してくださり、予想もしていなかった急な事に
気が動転している私に、病院へ連れて来て出来る限りのことをしてみましょう、
決してあきらめないでと励ましてくださいました。
(偶然なことに当直の看護師さんは杏奴が1歳の時から知っている方でした)
人工呼吸や普段から用意してあった酸素缶で酸素を肺に送りました。
夫が車の運転をしてくれて急いで病院へ向かいました。
私は病院へ着くまでずっと杏奴に呼びかけ体をマッサージし続けました。
病院では心肺蘇生や出来る限りの処置をしていただきましたが
杏奴は戻ってきてくれませんでした。
健康な犬なら少し喉に詰まっても直ぐに取り除けば大丈夫なことも
杏奴にはそうはいきませんでした。
(実際に李玖が鶏肉を喉に詰まらせてバダリと倒れ、私が直ぐに喉から
お肉を取り除くと何事もなかったようにケロリとしていたということもありました)
飲み込む力が弱くなっていたり、内臓や筋肉、脳など思っていた以上に
いろいろなところが弱ってきていたのでこのような事になってしまったのでした。
喉に詰まった時に呼吸が止まり、一時的に脳に酸素が送られなくなり
そのまま体の機能が止まってしまったのでした。
健康な犬ならば直ぐに呼吸を再開できたり、
心肺蘇生で戻って来る事もできたのでしょう。
健康ではないシニア犬故に、
一瞬のことでもリカバリー出来ない状態だったのでした。
DMの症状は後ろ足から出現し、前足にも現れ、さらに進行して首の脊髄にまで
病変が及ぶと呼吸障害が現れると言われています。
呼吸障害がでてきたら酸素室をレンタルする事や、その先にもしかすると
辛い決断をしなければならない可能性があることや
いろいろな事を考えていたつもりでした。
まだまだ一緒に過ごせる時間があると思っていたのに、
あまりにも急に旅立っていってしまいました。
杏奴はきっとこれから先のことをみんな分かっていて、最後に私達に
辛い決断をさせない様にとあっという間に旅立っていったのだと思います。
杏奴は首も支えることも出来なくなっていましたが、最後まで呼吸障害も無く、
意思もあり、排泄も自分でしたい時に教えてくれ、排尿は圧迫排尿でしたが
排便は自力で出来ました。
毎日のマッサージとこまめに寝返りをさせ、ブレスエアーを使っていたからか
床擦れも全くありませんでした。
体は痩せても毛はフコフコで美人さんでした。
本当に素晴らしい犬でした。
そしてこれからも私のかけがえの無いパートナーであり、
愛すべき我家の長女です



