私はもう、何ものとも闘いたくはないのです。できれば残りの命ある日々をのんびりと好きな本を読んだり、ゲームをしたり、韓ドラを観たり、映画を観に行ったりして暮らしたいと思っています。

 ところが、半身麻痺になって16年目、麻痺側のこわばりが強くなってきて、痛みやしびれに動かすのが辛くなってきた身体では、一日を生きるのがもはや闘いの日々でした。

 そこへもってきて、脊柱管狭窄症となって、腰痛と健側の下肢痛までが現れ歩行困難となり、否応なく痛みとの闘いの場に引き出されることとなりました。

 老化によって骨がもろくなり、崩れてきて(今回の場合、脊椎骨)、また腰椎すべり症も併発していて、脊柱管を狭め、そこを通っている神経を圧迫して、痛みが起こっているというものです。それはどう考えても物理的に起こってきているものですから治らない痛みに思えました。

 ですが、掛かっている整形外科の先生がとても親身になってくださる先生なのです。

MRI後の確定診断がついたときに、その先生が

「痛み止めを変える方法もあるけど、その薬、副作用もあるし、先ずは週に3回腰を引っ張って、それが10回終わたら、その効果を診て、それから考えよう」と、言われたのです。

 信頼している先生で、なにかあればまたお世話になりたい先生ですし、「腰椎牽引なんて効果あるの?」と、思いましたが、先生との信頼関係を作っていくために、先生の言われる通りに頑張って通うことにしました。私は週に2日、入浴のためにディに行っており、以前から通っている通所リハビリのためのディケアも週に2回あります。そこへ、週3回の整形外科の物理療法を組み込むのは大変です。

 通所リハビリを8月の一か月間休むことにしました。リハビリ翌日に、痛みがましたこともあって、整形外科の課題を優先することにしたのです。一月掛かって課題をクリアし、診察を受けました。

「いやあ、効果ないか?」

「いえ、効果ありました」

「ホント良かった。kさんが暗い顔してたらどうしようと心配してた」

先生の喜んでくださりように私は、なんていい先生なんだろうと嬉しくなりました。

「午前中に来て牽引していくとその日は痛みがましで、残り2割というところまで痛みが和らいでいて、夜寝るまで大丈夫です」

「そう良かった」

「でも、一晩寝て起きると元の木阿弥なのです。腰も足も痛くて、ベッドから降りるのも大変で、立つと痛くて痛くて、トイレに行くのも大変な痛みになっています。でも、我慢して動いて、朝食後に痛み止めを飲むと少しマシになるので、どうにかやっています」

「じゃあ、シップを変えてみよう。24時間効くやつだから、それを張ってもらって帰って、今までのと違うシップだからそれが効くか試して、よければ処方するから・・・」

私は、試すにしても一度じゃわからないからと、シップを処方してもらいました。シップであの痛みがましになるとも思えない、心もとない話に思えました。が、ここでも先生の提案に真剣に従うことにしました。内科から以前より朝夕で処方されているセレコキシブルという、痛み止めを私は朝のみ服用していましたが、この薬を夜眠るギリギリ遅くに服用して、シップと痛み止めで、朝の痛みが和らいでいることを願って様子を見ました。効果はなく、私は、腰椎牽引を夕方の開院時間に受けに行くことにしました。そして、シップを張ってもらって、夜寝る前に痛み止めを飲む。これで、朝の起床時の痛みも少し和らぎました。というわけで、夕方牽引に通うことにしました。が、牽引を受けなかった日の翌日は、痛みがひどくて、どうしたものかと、先生の熱心さに感謝しつつ、脊柱管狭窄症の痛みと向き合い、闘う日々です。

 腰椎牽引は、効果のある人もない人もあるようですが、私の場合は、効果がありました。私の姉がそうでしたが、酷いと寝たきりになる方もいるようですから動けることに感謝して、自分の体と向き合っていきたいと思っています。

先生がおしゃるには、週3回から、2回、1回と減らしていって、しなくてもよくなるとのことですから。今は、面倒くさがらずに、月水金の夕方週3回続けてみます。

 そんなアラ古希ばあばの今の楽しみは、ポイ活です。dポンとをためています。今のチャレンジは、おすすめ店1店舗で、dカードで支払いすると1口、2店舗で5口・・・6店舗で500口というものです。500口ということは、配当が1ポイントだとしても、500ポイントになるわけで、やらない手はないのです。普段利用している店は2店舗しかないのですが、遊びですから・・。

 今日は金曜日、電動車椅子で、映画を観に行く予定でしたが、疲れているうえに、足腰が痛くて、諦めました。これから、整形外科の物療で、腰の牽引です。