「よく遊び、よく生きよう」これが最近の私の新たなるテーマです。

そう言えるほどに、私の困難極まりなかった生活状況は、改善されたということです。

 昨年は、大変でした。離婚後も同居のツレが、脳梗塞で失語となり、自分の言いたいことを言葉として引き出せず、構音障害で、言いたいことをあれこれ言うこともできない状況で、とても怒りっぽくなっていて、私は当たられ役でした。そのうえ、後遺症でてんかん発作を繰り返し、都度私が救急車に乗らねばならならず、高音障害は一層悪化し、なんで,半身麻痺の身でこんなに大変な思いをして暮らさねばならないのかと、暗澹たる思いでした。

 そのうえ、嫁姑三代、自分を間に良好な関係を築けていると、思っていた幸せが、お嫁ちゃんの突然の噴火で瓦解し、突然不幸のどん底に突き落とされた気分でした。さらにさらに、娘の三人目の妊娠で、心配して私が言ったことが、余計なことだと娘を怒らせ、自分はなんて不幸な星回りで、嫌な親だったのだろうかと、気分は奈落でした。

 それらが全部解消しました。

 ツレは、家族の中で、まるで一人暮らししているかのごとくに、生活しています。利き手に麻痺がありますが、全く動かない私の手と違って、震えながら、力が弱いようですが、ちゃんと使えています。麻痺は私に比べて、はるかに弱いのです。人の言うことは全く聞き入れないので、好きに動くのを見守っていたところ、コミュニケーション能力がないだけで、ほぼ、以前の生活を淡々と送っています。ゴミ出しは、ツレの仕事で、そこまでこだわるかね?というやり方で人の手出しを嫌いますのでお任せです。毎日買い物に行って、自分の三度のごはんと犬猫のごはんの材料と、孫のアイスクリームを切らさないように買ってきます。わんこの散歩は、朝晩二回連れて行っていますから、私より健康的な生活リズムです。

 薬だけは飲み忘れてはいけないと毎週配薬してあげていましたが、忘れたふりして、配薬をさぼったら、自分で薬袋から出して飲んでいました。

一週間ほど観察して、飲み忘れていると叱るということをしていましたが、今は、朝に毎日一分を自分のソファの横に出しておいて、飲み忘れがないように気にして飲めています。受診だけは一人でできなくて、今は、同じ時間に予約して、私が後からついて行って、フォローしています。

薬を出してもらっている近くの診療所は、月に一度、これでうまくいっていますが、脳神経科や骨折手術後のフォローの整形外科の総合病院は、予約の日が来て、受診に行こうと言っても拒否するので、行けていません。

諦めました。本人が聞き入れないのに、連れて行きようがありませんから。また、てんかん発作や骨折で救急受診すれば、嫌がられるだろうと思います。怒られて私が嫌な思いをすればいいことなので、諦めています。

 風呂に入れていないのが残された問題で、ケアマネさんと相談して、あれやこれや、提案するのですが、全部却下されます。自分でできるようになればすると。

まあ、これもお手上げです。私は極力ツレと顔を合わせないようにして過ごしています。

 お嫁ちゃんとは、まるで何もなかったかのごとくに暮らしています。

一度「ひどいことを言ったと思う」と、言ってもらえたことがあって、私の中では、全部許せています。ただ、言われたこと、彼女が我慢してため込む質だということは、忘れてはいけないと思っています。

孫が、アイスを持ってきて、「開けて」と言っても、お母さんに聞いてからねと、お嫁ちゃんに確認してからにするようにしています。それくらいの気遣いは当然でしょう。

 娘は怒っていても、私は言わねばと思っていることを言う為に、東京まで行ってきました。

娘は、母は、子離れができていないとか、なんとかかんとか、怒っていましたが、あいつは怒らせておいても大丈夫なのです。婿殿と、孫が可愛いから全部、受け止めました。うちの婿さん、本当に可愛くて、いい人なんです。この人を捕まえたことだけは娘をほめてやりたい。婿さんと孫可愛さに、娘の家族のためなら何でもしてやりたいのです。そして、口出して

、怒られるのですが、それもありです。

 ツレが、連れて行っていたばあちゃんの水虫のためのM皮膚科受診を私が一年引き継いでいました。

まだ合格がもらえてませんでしたが、止めました。もう数年になるのです。見た目はもうよさそうなのに、検査すると、水虫菌が見つかるのです。悪化傾向が見えたら、すぐに教えてくださいと、ホームの方に頼んでいます。本人が、もういい、もういいと言うのに連れて行くの大変なんです。「京さんに、迷惑かけて悪い」という念仏を一緒の間、ずーっと聞かされ続けるのです。「京さんと、デイトできて楽しい」とでも言ってくれれば、喜んで行くのですがね。93歳の水虫、もいいでしょう。という、手抜きサポートです。再び、顔を出して来たら、お高いですが、市販薬を買って届けようと思います。いや、もらっている薬が無くなったら、予防目的で、薬を買って届けようと思っています。

 というわけで、介護なんか必死でやらない私は、自分の暮らしを楽しめる状況に戻りました。めでたしめでたし。高次脳機能障害のツレにも、認知症のおばあちゃんにも、自分の意思があるのですから、これで十分なんです。

 古希ばあば、「よく遊び、よく生きるよう」です。

 その前にすべきことがあり過ぎて、私にはそれほど時間がない。パズルを購入して、300ピースのは、完成させたが、購入してある1000ピースを広げられる場所がない。作りかけを補完できるキットも購入したが、片手の自分には扱えそうにない。

先ずは、身の回りの片付けから始めないとです。