去年の今頃は、抗がん剤の副作用に苦しんでいた。
ドセタキセル二回目の後で、ちょうど脱毛し始めた頃かな。
7月の末にはドセタキセルで免疫力が下がった影響で虫垂炎になり…いや、たぶん、ドセタキセル1回目の時から虫垂炎は始まっていたと思われる。
発熱と変なお腹の痛み。
でも一回目の時は、抗生剤飲んで、さらに副作用の白血球数減少から戻ると、痛みが消えて大丈夫になった。
二回目の時も発熱して腹痛。
一回目も二回目も腹痛は訴えていたけど、ドクターは、そこまでのこととは思わず、スルー。
三回目投与の後も発熱して腹痛。
三回目の時の腹痛はどんどん酷くなり、立ち歩くのさえ辛くなった。
あの時はトイレも歯磨きも気力を振り絞らないと行けなかった。
おかしいなと思い始め、病院へ電話。
自分でも色々考え、痛みで眠れないので、スマホで検索もし、もしかして虫垂炎？と思いながら翌日病院を受診、
腹膜炎一歩手前ということで、緊急入院→緊急手術。
手術してくれたドクターいわく、膿が破れて少し出てしまっていたからよく洗浄した、とのこと。
まさか虫垂炎になってるなんて誰も思わないよねー、とは、乳腺腫瘍科のドクター(私の担当医の先輩)の弁。
まあ、そうかもだけど
でも私が二回続けて発熱変な腹痛を訴えた時点で、何かあるかもと疑うべきだったのでは？と思っている。
だからって何も言ったりしなかったけど。
いまさら。
術後もお腹痛くて、もう嫌になっちゃったけど。
母は今でも病院と担当医のぼんやり具合に腹を立てている。
だってね、
がん治療中に抗がん剤副作用の免疫力低下からの虫垂炎、腹膜炎一歩手前、、、
緊急手術の説明をしてくれたドクターからは
「二日後にも元気(その時かなりの腹痛でしたので元気ではなかったのですが…)でいられる保証はない」
と言われたのよ。
つまり死ぬとこだったのだ。
がん告知された時に死んじゃうの？と思って長い間そのストレスに苦しみ続けたのに、虫垂炎で…？
でもまあ、すぐに手術してもらってどうにか元気になりました。
腹膜炎一歩手前だったので、虫垂炎なのにいまどきおへその横から恥骨のすぐ上までがっつり開腹、長い傷が残りました。
まあ、もう水着着てお腹出すこともなかろう。
たぶん。
だいぶ稀なこととは思いますが、
抗がん剤で免疫力が下がった時にはこんなこともあり得るようです。
(虫垂炎になることがあるのだから、他にもあるかも)
虫垂炎の手術から回復して抗がん剤治療再開したら、ケモ室の看護師さん、様子を見に回ってきてくれた時に、ああ、この人が虫垂炎になった患者さん、みたいな感じでした。
それと、余禄ですが、思い出す度笑っちゃうのは、虫垂炎で入院した先は入線腫瘍科だったんだけど、ある日、乳腺科に緊急入院する人が複数人出てしまって、私が入っていた病室をあけてほしいので、他の科の病室へ移動してほしいという(私を移動させたらいいというのはドクターの判断。その頃にはもうだいぶ回復してたしね)ことになったようで、看護師長さんがそのお願いに来たのね。
それがもう、えっ？この人が看護師さん？って思うくらいの…実際には揉み手はしてないけど、声音や口調は揉み手中って感じで、芝居がかってるっていうか…でも師長さんなので、迫力あるし、
うーん、その全体の様子がまるでコメディ。
笑いを堪えて真面目に対応するのなかなか苦労した。
移動先は泌尿器科の個室で、病院の都合だから差額ベッド代も無料だったので、まあよかったけど、科が違うとこうも違うか？と思った。
乳腺は、静かで、割と閉鎖的で、事務的。
泌尿器科は、開放的で、フレンドリーで、明るい。
泌尿器科の方は男性(主におじいちゃん)も入院してて、廊下での看護師さんとの中々トボけた会話が聞こえてきたりしていた。
(おじいちゃんは、朝は生卵を食べたい、看護師さんは、病院は生卵は出せないんですよ、と答える。
でもおじいちゃんは、生卵を食べたい「おれは毎朝生卵食べてるんだよ」と言い続け、看護師さんは「前にも言ったように生卵は出せません」
しばらく噛み合ってるような噛み合ってないような会話を続けて、結局おじいちゃんは、引き下がった。
また別の患者さんが、尿を貯めるパックの中身を捨ててほしいと看護師さんに訴えていて、看護師さんは、朝の仕事があって、これが終わったらまわりますから、まだ大丈夫ですから、と説明。
でも、患者さんはまだ心配らしく、同じ訴えを…看護師さん、強めの「後で行きますから！！！」
その患者さんそのまま廊下で待っていたら、同じ訴えの人がもう一人出てきて、二人でぼやき始める。
その後どうなったかは不明。
看護師さんも大変だ。
賑やかだったなあ。
科が違うと入院中のルールとか看護師さんの仕事の仕方も違う。
シャワー浴びてもいい時間帯も違ってて(乳腺の方は10:00〜20:00だったかな？シャワー使いますと受付に声かけて…細々と手続きあり、
泌尿器科は、消灯までの間ならいつでもOK、声掛けも特に必要なくご自由にどうぞって感じだった。)、同じ病院で階が違うだけなのに、この違い。
そういうもんなのかなー？
虫垂炎の手術から回復して抗がん剤治療再開したら、ケモ室の看護師さん、様子を見に回ってきてくれた時に、ああ、この人が虫垂炎になった患者さん、みたいな感じでした。
それと、余禄ですが、思い出す度笑っちゃうのは、虫垂炎で入院した先は入線腫瘍科だったんだけど、ある日、乳腺科に緊急入院する人が複数人出てしまって、私が入っていた病室をあけてほしいので、他の科の病室へ移動してほしいという(私を移動させたらいいというのはドクターの判断。その頃にはもうだいぶ回復してたしね)ことになったようで、看護師長さんがそのお願いに来たのね。
それがもう、えっ？この人が看護師さん？って思うくらいの…実際には揉み手はしてないけど、声音や口調は揉み手中って感じで、芝居がかってるっていうか…でも師長さんなので、迫力あるし、
うーん、その全体の様子がまるでコメディ。
笑いを堪えて真面目に対応するのなかなか苦労した。
移動先は泌尿器科の個室で、病院の都合だから差額ベッド代も無料だったので、まあよかったけど、科が違うとこうも違うか？と思った。
乳腺は、静かで、割と閉鎖的で、事務的。
泌尿器科は、開放的で、フレンドリーで、明るい。
泌尿器科の方は男性(主におじいちゃん)も入院してて、廊下での看護師さんとの中々トボけた会話が聞こえてきたりしていた。
(おじいちゃんは、朝は生卵を食べたい、看護師さんは、病院は生卵は出せないんですよ、と答える。
でもおじいちゃんは、生卵を食べたい「おれは毎朝生卵食べてるんだよ」と言い続け、看護師さんは「前にも言ったように生卵は出せません」
しばらく噛み合ってるような噛み合ってないような会話を続けて、結局おじいちゃんは、引き下がった。
また別の患者さんが、尿を貯めるパックの中身を捨ててほしいと看護師さんに訴えていて、看護師さんは、朝の仕事があって、これが終わったらまわりますから、まだ大丈夫ですから、と説明。
でも、患者さんはまだ心配らしく、同じ訴えを…看護師さん、強めの「後で行きますから！！！」
その患者さんそのまま廊下で待っていたら、同じ訴えの人がもう一人出てきて、二人でぼやき始める。
その後どうなったかは不明。
看護師さんも大変だ。
賑やかだったなあ。
科が違うと入院中のルールとか看護師さんの仕事の仕方も違う。
シャワー浴びてもいい時間帯も違ってて(乳腺の方は10:00〜20:00だったかな？シャワー使いますと受付に声かけて…細々と手続きあり、
泌尿器科は、消灯までの間ならいつでもOK、声掛けも特に必要なくご自由にどうぞって感じだった。)、同じ病院で階が違うだけなのに、この違い。
そういうもんなのかなー？
これはこれで面白かったわ。