8月の読書
読んだ本の数:28
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読書が全くはかどらない

1ヶ月だったアセアセ

ローガンが進んでいるのか、

ドライアイのせいなのか、

とにかく読みにくくて!

少し前から減少傾向には

あったけれど、

多分、過去最低では?滝汗

 

そして、夜、本を開くと同時に、

目が閉じた(苦笑) 

 

 

少ない中でのオススメは

 

ベストとして、

◎児童書のこちら!

 

 

「昔はおれと同い年だった田中さんとの友情」

著者:椰月 美智子


8月には戦争に関する絵本・児童書を読もうと思うのだが、今年はできていなかった。そんな時、NHKの特集ドラマの原作を知った。

 

拓人、宇太佳、忍は、スケボーが大好きな11歳。ひょんなことで知り合った85歳の田中さんと交流することになる。年は離れていても、温厚で聞き上手な田中さんと心が通じ合うのに時間はかからなかった。しかし、その壮絶な過去、戦争体験を聞き、拓人たちに大きな変化が起き、ある決意をする。

 

第69回小学館児童出版文化賞受賞と知り、納得。

子どもにも、大人にも、読んでほしい良作。

ドラマも概ね原作に忠実な作りで、役者さんも好演。

 

 

◎一般文芸

 

「幾世の鈴 あきない世傳 金と銀 特別巻(下)」

著者:髙田 郁


新着チェックで予約したが、リクエストしている人が多かったのか、長い行列だった。

本編が完結した時に感じた物足りなさが、この特別巻上下で払拭され、本当の完結となった。

八代目徳兵衛の周助、菊栄と惣ぼん、そして、みんな、気になっているだろう結のその後! 何で、そこまで?と、胸が悪くなるような前半だったが……。蛸入道の変化に、ビックリ! ラスト、幸と九代目の穏やかなやり取り、お竹どんの変わらぬ元気さ、そして、十代目の行方やタイトルの意味も描かれ、大団円! 

高田さん、お疲れ様でした。新作、楽しみにしてます。
 

 

 

「おひとりさま日和」

著者:大崎 梢 岸本 葉子 坂井 希久子 咲沢 くれは 新津 きよみ 松村 比呂美


お友だちの本。旅のお供。図書館本は単行本で重いので、お友だちの文庫本は助かる~♪ 

 

”おひとりさま”テーマのアンソロジー。私自身はなかなかソロ活できない。でも、年齢層高めの登場人物の気持ちがわかるようになってきたなあ、というお年頃(笑) 

大崎さん、坂井さんは好きな作家さん。新津さん、お久しぶり。岸本さん、エッセイだけでなく小説も書くんだなあ。松村さんはアンソロジーでしか読んでいないが、いいな。咲沢さんは初読みだが、良かった。

 

苦手な話がないアンソロジーは珍しかったかも。全体に前向きなソロ活、見習わないと。
 

 

◎児童書

 

 

 

「ぶたのモモコはバレリーナ」「ぶたのモモコとフルーツパーラー」

著者:森山 京 黒井健


黒井健さん原画展で知り、読んでみたくなり、シリーズ2冊まとめ借り。

絵本というより、絵の多い児童書。

 

田舎の小さな女の子だったモモコは、生まれて初めて観たバレエ「白鳥」にあこがれ、大都市のバレエスクールへ。50匹中最下位で入学したが、努力を重ねて卒業時には2番! 1番のマリエと一日交替で主役を踊ることに。

モモコの地道な一日を描いているが、ところどころに、クスッとさせる描写。スイーツが大好きなのに、太るからと我慢する様子もいじらしく、かわいい。マリエとの仲の良さがとてもいい! 

黒井さんの絵も優しくて、ほっこり。

 

モモコは、レッスンの帰りに、すてきなフルーツパーラーを見つけて、ちょっと寄り道。

そこで、絵のモデルになってほしいというイラストレーターの紳士ケンクロウに出会う。この紳士のモデルはもちろん黒井さん♪ 人気のイラストレーター役で、恥ずかしかったみたい(笑) 

シリーズ1同様、努力を重ねるモモコ。すぐ太るので、大好きなスイーツを我慢するモモコ(モデルの時に結構食べている(笑))、マリエと仲良しのモモコ、どれも素敵!

 

 

◎絵本

 

「ぼくのひみつのともだち」

著者:フレヤ・ブラックウッド 椎名かおる 訳 


新着棚で。優しいタイトルと表紙に惹かれて、予備知識なく借りたが、アタリだった! 

主人公の小学生の少年は、学校でも、家庭でもつまらなそう(家庭の事情は後に絵で語られる)そんな彼が心穏やかになれる場所はアパートの隣にある小さな森。そこには秘密の友達がいて、ほっとできるのだ。ところが、その森に大変なことが……! 

 

大切な友達を守りたくて、働きかける少年。その気持ちが思いがけない奇跡を生む! 

淡く優しい絵が素晴らしい。言葉は極力抑えられ、絵が多くを語る。オススメ!
 

 

 

「死んだかいぞく」

著者:下田 昌克


「2024イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」で原画を鑑賞。

出版された絵本に対して与えられる「ボローニャ・ラガッツィ賞」、特別賞受賞。

原画には文字がなく、わからない部分があったので、隣市分館、予約。

 

主人公の海賊が殺されるところから始まるという衝撃。海賊の魂は死を受け入れられないのか、生きているように描かれる。奪ってばかりいた海賊は、奪われる側になり、抵抗を続けるが、やがて……。

 

死について、生について、考えてみたくなる作品。

シンプル過ぎる表紙と比べ、中の絵は美しい。絵だけを読む体験もできて良かった。

 

 

 

「かたちえほん おはなさん」

著者:わたなべ ちなつ


西宮市大谷記念美術館のショップで、読みたかった絵本に出会い、見本を読ませてもらった。

「かがみの絵本」など独自性のあるしかけ絵本をつくっている わたなべさん。

 

丸い本、三角の本などには時々出会うが、こういう形は初めて! 開くと、花か蝶のような形になる。

形だけでなく、絵の構成も独特(説明できない~)なので、気になる方は書店等で手に取ってみて。

 

夫が「1歳の孫は無理やな。5歳の方なら喜ぶかな」と言ったので、「いや、これは大人が喜ぶでしょ!」友達へのプレゼントにもいいかも。
 

 

暑さと台風に参った先月ですが、

楽しいこともありました。

関西で、7つの展覧会と

孫との時間を満喫! 

2月に工事中だった

村上隆「お花の親子」の完成品も

観られました♪ 

 

今月もよろしくお願いします(^^)/
 

※リンクを貼る場合は、ご相談ください。