スーパーデラックス

新しいiPhoneケース。これを前にして私は見るからにご満悦な顔をしていると思う。

稽古場稽古最終日。

なんだかあっという間だったなぁ。

ほんとうに、よく、ケラケラと笑っていた。

KERAさんだけに。

懲りずにつまらないことを言ってすみません。

いま同じ事務所の勝地凉くんと荒井萌ちゃんもそれぞれ舞台の稽古中。

カンパニーによって作品の色も稽古場の色も大きく違うから、どんな雰囲気の中で過ごしているのか想像は難しいけれど、同じ時期にあちこちで演劇をしている仲間が居ると思うと、やはりなんとも心強い気持ちになる。

自信や覚悟のことを少し考えていたらふと、尊敬してやまない椎名林檎さんのことを思い出したので林檎さんが私と同じ歳のとき、つまり二十七歳のときにどんな音楽を創ってどんな実演をしていたのかを思い巡らせてみると、既に東京事変の活動をしていたんだよなぁ。

年上だからいつだって見上げてしまうけれど、そうじゃなくこうやって改めてみてみると、さらに林檎さんの凄さがわかる。

あの時、二十七歳の林檎さんの姿を見ていた。

あのようなしなやかな強さが今の私にはあるだろうか？

とても気持ちが引き締まって、しっかりと板の上に立っていようと思った。

自信がある、ない、は、どこまでも堂々巡りでわからないし、きっとそこに向き合おうとすると逆になくなっていってしまうような気がする。自信というそのものが。

もしかしたら、発見し続けていくものなのかもしれない。その時々で少しずつ。

唯、覚悟はちゃんと持てている気がするのです。そこは外したくないということは自分を自分がわかっている。無意識に。

覚悟外さず、でも余計な力は抜いて、其処此処に居たい。

稽古終わり間際にKERAさんが

「楽しい？」

と、とても柔らかい表情と声色で聞いてくれた。

優しい人だなぁ。。。

今日は背中、肩甲骨あたりに

「スーパーデラックス」

と書いてあるTシャツを着ていた。

初のナイロン100℃、初の本多劇場。

もうすぐです。