レモンバームとマシュマロウの収穫 | のばらの村のものがたり~Flower Tailの森

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「のばらの村のものがたり」の中に流れているような優しい時間の中で
心も体も癒される、楽しいひと時を過ごしませんか。

梅雨入りしたので天気予報とにらめっこしながら、庭仕事やハーブの

収穫をしている今日この頃です。

下の写真は今年の2月25日に撮影したレモンバームです。

冬の寒い間は地中で休眠し、春が近づいてくると待っていたかのように

芽吹き始めます。

まだまだ寒い日もあるので、葉は肉厚で地面に張り付いたままです。

 

春になると草丈を伸ばして、柔らかな葉っぱをふさふさとつけます。

陽ざしは心地よいし、葉っぱを食べにくる虫も少ないし、気持ちいいん

だろうなぁ。この時期に摘んだフレッシュハーブティーは、爽やかな

レモンの香りがして、とっても美味しいんです風

(2021年4月17日撮影)

 

6月に入り、開花直前になってきたレモンバームです。

この時期は精油含有量が最も多くなり、花が咲き出すと葉や茎が硬く

香りも弱くなってしまいます。植物にとって花を咲かせ種子をつけるという

ことは、それだけ凄いエネルギーを使い消耗していくことなんでしょうね。

 

密になるのを避ける目的もかねて、地上部から30cmくらいを残して切り戻し

ドライハーブ用と芳香蒸留水用として収穫させてもらいましたscissors*

 

精油含有率の低い理由や、1回目よりも2回目に刈り取った方が

精油含有率が高いことなど、読んでみると面白いです👇

<日本メディカルハーブ協会(JAMHA)HPのメディカルハーブ事典より>

 

 

こちらは、昨年の2020年12月18日に撮影したマシュマロウ(アルテア)。

使用部位は根っこです。有効成分の粘液質が盛夏には約6%なのに

対して、晩秋から冬にかけては11%くらいに達すると言われています。

(参考文献:「メディカルハーブの辞典」より)

なぜこんなに違うのかというと、越冬するための養分と芽吹きのための

力を根っこに蓄えて冬を迎えるからです。

なんか、すごいなぁ~と思って感動してしまいますしあわせ

 

有効成分が一番多くなる12月に根っこを掘り上げようとしたところ

マシュマロウの(やめてやめて~)という声が聞こえてくるような・・・

種取りをして植えるから大丈夫と伝えたのですが、それでもまた

(掘らないで~~)と言っているような気がしてきます。

なんか、あぶない人みたいですね(^^ゞあせる 

宿根草なので何年も育てていると、いつの間にか愛情がわいてくるので

根っこを利用するハーブの栽培は、私には向かないようです。

 
昨年の冬は収穫を断念していたので、春の葉っぱをいただくことにしました。
冬の根部の11%には及びませんが、葉部も粘液質を6~9%含んでいて
その粘液質は、開花の直前が最も多くなります。草丈は2mを超えて蕾も
膨らんできたので、半分ほどを収穫させてもらいました。

 

ドイツ薬局方では根の内服では、熱湯で抽出すると粘液質だけでなく

でんぷんも溶出してしまうため、冷浸出を規定しています。

他の薬剤と同時に服用すると、薬剤の吸収を遅延させることがあるため
マシュマロウ摂取の1時間前か数時間後に摂取することとなっています。
学べば学ぶほど、メディカルハーブは奥が深いなぁと思います。

今回収穫したのは葉っぱなので、まずは熱湯でハーブティーを淹れようと

思っています。味や香りはどんなでしょうか!葉を使うのは初めてなので

今からワクワクしていますニコニコ

*゚ ゜゚*ハーブ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ミモザ ゚・*:.。..。・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ラベンダー *゚ ゜゚*

 

夏至を前にして、セントジョンズワートがムクムクと立ち上がってきました。

黄色い小さな小花を咲かせるセントジョンズワートは、6月24日の

聖ヨハネの日(St.John's Day)に収穫すると、もっとも治癒力が強いと

伝えられていますキラキラ

夏至の前後は晴れてくれたらいいなぁと思います。