仙波杏梨です
私は、発達凸凹キッズの脳を脳科学で発達させるメソッド「発達科学コミュニケーション」を、必要な方にお届けしたいと活動しています
…が、実は「発達科学」は心理学も含んでいます
心理学はカタチがないので推論でやっているところを脳科学は物質があるので推論にしない、というところが大きな違い
心理学は、レントゲンやCTやMRIなどがない時代からある学問
ウィキペディアによると、ギリシャ時代から存在しているとあるので、その歴史は古いですね
そして、心理学は論じているもののカタチがない学問
脳科学は「脳」という物質がある
心理学も脳科学も「人間の行動や認識」について研究しているという点では同じで、2つを切り離して考えるのは難しいのです
なので、発達科学コミュニケーションももちろん、心理学も含みます!
ただ、脳科学の観点から作られたメソッドであることは発達科学コミュニケーションを学ぶうえでとっても重要な要素となるので、
今回は
①大まかな脳の名称、構造
②「ゲーム編」発達凸凹キッズの行動を変える
を紹介していきますね
なぜ脳にアプローチすると子どもの行動が変わるのか…
ゲーム編でわかりやすく紹介していますよ
脳(中枢神経系)の構成
脳は大きく4つに分かれている
①大脳
理性、意識的に使っている働き
話を聞く、見る、考える
意識を持って何かを働く作用は大脳が関連している
1部、他の動物も持っているが、人間らしい働きをするのが大脳
②大脳辺縁系:大脳の内側
動物も持っている働き
私たちの中の動物の機能(本能)
自分の身を危険から守るための記憶、機能
動物でいう感情<快・不快>
不快→身の危険(記憶)→その場所、物には触れないようにする
③脳幹:大脳辺縁系の内側
完全に不随意(自分でどうにかしようとするのは難しい)
生命維持に関わる(体温維持、ホルモン、呼吸など調整している)
④小脳:運動
運動の発達に関係している
歩き始め、自転車の乗り始めなど、運動を始める時に関係している
あまり随意的ではない
発達科学コミュニケーションのメソッドでは、主に随意的にアプローチできる「大脳」「大脳辺縁系」に働きかけます
ここにアプローチすることで、脳の発達を促進させるんです
では、なぜ脳の凸凹部分が発達するのか、というところを解説しますね♪
発達凸凹キッズの脳は
発達凸凹キッズは、脳に発達の未熟な部分があり、それが原因でいろいろな困りごとを引き起こしています
実際、MRIで脳を取ってみると、その子にとって不得意な分野を司る脳のネットワークが、発達していないことがわかっています
運動が苦手なお子さんの場合、運動野のネットワークの発達が未熟です
記憶することが苦手なお子さんは、記憶系を司る部分のネットワークが未熟です
療育教室では、そういったその子の「苦手な部分」を直接的にアプローチして、改善につなげています
しかし、脳が発達する1番の栄養は、「楽しんでやること」でしたよね
発達凸凹キッズの脳も、
楽しんで
行動すれば
発達します!!
そう聞くと、「好きなことだけさせていればいいってこと??」と
思われるかもしれませんが、けしてそうではありません
例えばゲームをやめられない時、気持ちの切り替えができなくてやめられない、やめさせようとすれば泣き叫ばれてしまう…
ということ、ありますよね
この、「ゲームをやめる」ということが、本人にとって100%ネガティブなことだったら、それはそうなるでしょう
ただ、これが、同じ「ゲームをやめる」ということでも、本人にとって「楽しい」と感じる要素があればどうでしょう?
子どもが自分からゲームをやめられるには、実は仕かけが必要なんです
仕かけを作るには準備が大切!
さあ、解説していきますね♪
ゲームを自分でやめられる方法
子どもがゲームに夢中ボルテージMaxの時にやめさせるのはさすがに大変です
だって、ピークに楽しい時は、脳にドーパミンが短期的に発生しています
そのドーパミンを抑えるように仕かけることが大切なんです
大人だって、楽しいことを今すぐやめて!!と言われても…
なかなか…すぐにはやめられませんよね?
なので、ボルテージMaxにならないような準備が必須なんです
準備が9割
準備が整っていれば、そんなに苦労はしなくても大丈夫!
準備が9割
しっかりと準備してくださいね♪
まずは…ゲームを始める前に子どもとルールを決めます
ここ、とっても大事!!
①子どもがゲームを始める前に、終了時間を決めておく
子どもが集中する時間は、意外と短いものです
幼児期で年齢+1分程度
小学生だと15分程度
中学生は30分程度
と言われています
このサイクルを繰り返すので、集中が途切れる頃に終わるように時間を管理するんです
5歳なら6分×5=30分
1サイクル:6分
2サイクル:6分
3サイクル:6分
4サイクル:6分
5サイクル:6分
「ゲームは30分ね」と約束します
②4回目のサイクル時に声かけ
そして、4サイクル目が始まる時に「あと12分でごはんだよ~」と声をかけます
③タイマーをセット
最後のサイクルの時に、タイマーをセット
「あと6分ね!タイマーが鳴ったらごはんだよ」
「今日のごはんは〇〇だからね~」
と、ごはんのメニューも告知します
④1分前の告知
そして1分前、最後の告知
「あと1分でごはんだよ~」
ピピピ…
時間終了
⑤ポジティブな声かけ
時間が来たら、
「おいしそうな〇〇できたよ~!さあ食べようね♪」
と、「ゲームをやめよう」ではなく、
今からして欲しい行動
「ごはんを食べる」ことを、楽しそうに誘います
この誘いに乗らなきゃ損だ!と思わせるくらいに言えたらハナマルです
⑥褒める
そして、子どもが「ごはんを食べる」という行動に移せたら、すぐに褒めます
「すぐにこっち来てすごいね~!」
「ごはん、いっぱい食べようね♪」
と、楽しい雰囲気を演出します
これにより、「ゲームをやめる」という本人にとってはネガティブだった行動に、ポジティブな要素が加わったことで、「約束を守る」ということが「ポジティブな経験」になります
きちんと約束を守ったら、ママが笑顔でニコニコしてて、褒めてくれて、おいしいごはんを食べられる…
子どもの心はほっこりワクワクしているはずです
この経験を繰り返すことで、「ゲームをやめる」ということが「ネガティブ」ではなくなっていきます
そうなれば、わざわざタイマーをセットしなくても、声をかけるだけでゲームをやめて食卓に来てくれるようになります
なぜなら、人間は「褒められたとき」に脳の報酬系が活性化するからです
脳の報酬系が活性化
私たちは褒められると「嬉しい」ですよね?
その時、脳内では快楽物質であるドーパミンが分泌されていて、それが、人に快楽を感じさせてくれるんです
自分の行動が褒められて、「嬉しい」と感じて快楽物質により幸せな気分になれば、その行動を続けるのは当然ですよね
最初の準備のタイマーや声かけは、行動が定着するまでの必要な「仕かけ」です
ゲームの楽しさで脳が埋め尽くされていたり、ゲームの終わりを予測する力が備わっていないと、ゲームを終わること自体が苦痛でしかない…
その苦痛を軽減するための手段です
最初は面倒かもしれませんが、「子どもが30分でゲームをやめる」という目的達成のために、ここは頑張って「準備が9割」で実践してみてくださいね
まとめ
①脳の構造、名称
脳は大きく4つに分かれている
・大脳
・大脳辺縁系:大脳の内側
・脳幹:大脳辺縁系の内側
・小脳:運動
②発達凸凹キッズの脳は
発達凸凹キッズの脳は発達に未熟な部分があり、それが原因でいろいろな困りごとを引き起こしているが、楽しんで行動すれば発達する!
③ゲームを自分でやめられる方法
・子どもがゲームを始める前に、終了時間を決めておく
・4回目のサイクル時に声かけ
・タイマーをセット
・1分前の告知
・ポジティブな声かけ
・褒める
脳の報酬系が活性化することで良い行動が定着し、自分でゲームをやめられるようになっていく
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脳科学って素晴らしい!
保育士の勉強も、保育所保育指針も本当に素晴らしくて、子育てしている時に身につけたかった知識です
この知識・経験に脳科学のメソッドを取り入れたら鬼に金棒だと思っています
この鬼に金棒を発達凸凹キッズの子育てに悩んでいる方々に届けたい!
ママが笑顔になることを願って、活動しています
お悩みやご相談がございましたら、コメントかFacebookのメッセージを頂ければ、対応させて頂きます
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発達科学コミュニケーション トレーナー
仙波杏梨
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