こんばんは妄想大学のdabuです

過去にmixiに載せてきたシリーズ、恋の広場をお届けいたします



<過去の恋物語> ●港北区在住 25歳 ウェーター


最近Naちゃんと仲がいい。

Naちゃんはプグッポい可愛いさがある庶民的な女の子で僕の理想のタイプだ。
しかもなんと女子高生! そして巨乳らしい。
バイトの男たち、いや女子も皆Naちゃんのことを巨乳だと言っている。
僕はべつに巨乳好きではないが、まぁあるに越したことはないだろう。
ちょっと妄想してみる・・・いやっ! むしろいいかもぉおお!!!!><

Naチャンはおっとりのんびりした話し方で一緒にいるとほっとする。
2人は兄弟みたいな仲だ。
僕のことを「お兄ちゃん」と呼んでくれ 僕も「妹」という。
この感じ。。。!?  惚れたぁあああ!!!! 

仲良いのでバイト中色々遊んでいる。
僕が店長に隠れてこっそりミニパフェとかデザートとか作ってあげると喜ぶが
最近はダイエットちゅうなので控えてるらしい。

そんな彼女の誕生日が近づいた頃の話 

やはり兄としてはプレゼントを考えなければならない。
(僕を惚れさせるためにね。。。フフフ)
が、女の子の喜びそうなものがわからないので本人に聞いてみることにした。
すると、寿司の中トロが食べたいと言うNaちゃん。
言われたとおり中トロを買うことにしたが寿司屋なんか行った事ない僕。
お店を知らないしシステムもわからない。
果たして中トロとやらを手に入れることは出来るんだろうか?!


当時一人暮らしを始めたばかりの港北区周辺では、ますますわからないので
長年暮らした実家方面へはるばる戻ることにした。

とりあえずお店の多そうな下北の商店街を歩き周り寿司屋を探す。
何件か見つけたが、どの店を選んだら良いのかわからない。
寿司って。。。いったい高い店と安い店の区別とかあるんだろうか? 
間違って高級なトコ入っちゃったら何万円もかかるんだろうか?

普段から知らない店に入るのが怖い僕はますます躊躇してしまう。
だがせっかくここまで来て引き返すわけには行かない。
「俺は武士だ!!!」と意を決して1件の寿司屋に入った。
さて、ファミレスや牛丼屋くらいしか知らない僕はどう注文したらいいのかがわからない。
メニューにお持ち帰り用とか書いてないし、どうしよう・・・と固まる。
狭い店内には他のお客さんはおらず板前さんは挙動不審な僕を不思議そうに見る。
中トロだけ売ってるんだろうか?などと一人思案しつつも
これ以上不振に思われるわけには行かないので
松竹梅と3週類あるメニューの松を頼むことにした。

「あの、お持ち帰りは出来ますか?中トロは入ってますか?」

お持ち帰りも中トロもあるとのこと。
ちなみに中トロってゆーのがどんな外見なのかイマイチよくわからなくて不安がよぎる。。。
赤い魚だとゆー事はわかるので箱につめてるものをじっと見つめそれらしき物体を探す。。。
が、量は少ない。
他の色とりどりの物体は明らかにいらないものだなぁ・・・と焦る。
僕はNaちゃんの求める買い物をしてるんだろうか?
不安を残しつつ2500円を払い店を出る。
・・・イマイチ達成感がない・・・


中トロが食べたいと言ったNaちゃんのセリフを思い出し
今回の買い物は失敗だったと判断する。
しばらく考えたがもう一度チャレンジしようと決断!
今度こそ両手いっぱいの中トロをゲットするぞ! と新たな寿司屋を探す。

1度経験したので弾みがついた僕は店に入るなりおじさんに
「中トロ1人前持ち帰りでお願いします!!」
と叫んだ。

「ぜんぶトロでいいの?結構高いよ」

「大丈夫です!」

「恋人へのプレゼントですから・・・(照」

と思いつつも恥ずかしいので
「お母さんの誕生日プレゼントです」

という設定に心の中でする。

別にそんなこと聞かれやしないのだが・・・

「今中トロはきらしてて大トロならいいのあるよ」
とおじさん。

またもここで苦難に遭遇する僕。
(大トロって中トロとどう違うんだろう・・・NaちゃんにとってOKな範囲なんだろうか・・・)

思案している僕におじさんは
「うちは冷凍ものは使ってないから良いよ」
と進めてくる。

その言葉に「よくわからないけどなんだか上物そうだな」と自分を励まし
またこれ以上他の店を探してる余裕もないので
「じゃあお願いします」
と注文した。

さっきの買い物と違い箱いっぱいに敷き詰められるまごう事なきトロを見ながら
ようやく達成感を感じる。
値段も先ほどの倍の5千円、さすがはトロだ!と自信を深める。
中トロじゃなくて大トロというところに一抹の不安が残るが
なにしろ両方で7500円。。。今月の全財産を使い果たしたんだ!
と不安を吹き飛ばす達成感は今はある。
松のほうにはちゃんと中トロも入ってることだし
これだけ揃えればきっと喜んでくれるだろう・・・



満面の笑顔で喜ぶNaちゃんの姿を想像して急いでバイト先に向かったが
意外とあっさりなリアクションのNaちゃん。
僕の苦難の大冒険のエンディングとしてはお粗末過ぎる気がして寂しかったが
きっと家に帰って喜んで食べてくれるに違いないと、自分を励ました。

次の日「親と一緒に食べた」とか「トロは自分が独り占めした」
などと言っていたのでまあ良かったかな。・。・
淡々と喋るのでやはり物足りなかったが、おっとりキャラだからしょうがないか・・・

でも

「こんなにあたしのためにしてくれるんですね嬉しい♪」

「なあに、君のことを愛しているからサ」

「良かったら僕と付き合ってもらえますか?」

「はい♪」

とゆー展開にはならなかった・・・


「僕は武士だ」とか
高倉健のように「不器用な男ですから」とか
「男は黙って背中を見せるもの」とか自分にいい聞かせ
今日も涙をぬぐうとしよう。


~~~バックナンバー~~~

恋の広場その1 MTさん編

http://ameblo.jp/annarhythm-blog/entry-10071721752.html

恋の広場その2 M本さん編

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dabuの恋の広場その3 Yさん編

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