奈良少年刑務所の受刑者たちの詩集。
(現在この刑務所はホテルに生まれ変わっています)
少年院と少年刑務所の違いは
より重い罪
殺人、強盗、レイプ、放火、薬物違反等で
服役するのが少年刑務所。
罪を犯してしまった少年たち。
自分の思いをうまく言葉にできない人が多いのです。
そんな彼らが教育を受け綴った詩に込められた思い。
詩を通して彼らの本当の心があふれ出てくる。
人への思いやり、純粋さや優しさ。
是非、本書で触れてみてください。
彼らは加害者なのか、被害者なのか。
犯罪者の背景にあるもの。
家庭に問題があることが多いと思います。
貧困・虐待・育児放棄などもそうですが
エリート家庭による教育虐待は本当にわかりにくい。
子どもの自殺原因の1位が学業不振や進路にまつわる問題。
良かれと思って親の理想を子どもに押し付けていないか。
小学生から通塾し、成績を競い
親に喜んで貰いたいからと無理をして頑張る子ども達。
今回の本で私が一番心に残った詩を紹介します
「獣の心」
人の持つ知性は すばらしくて美しい
けれど同時に
どうしようもなく醜くて 恥ずべきものだ
どうして人は こんなにも賢いのだろう
どうして人は 考えることができてしまうのだろう
人さえ獣であったなら 世界はもっと美しくなっていただろうに
人さえ獣であったなら こんなにも苦しくなくて 済んだだろうに
もしも 全知全能の神が 人をつくったとしたならば
わたしは 聞いてみたい
なぜ人に 知性を授けたのですか と
「ルポ誰が国語力を殺すのか」by石井光太
にこう書かれています。
「生きることに困難を抱えている人の大半は
言葉に問題を抱えています。
その苦労も知らない頭のいい大人たちが、
彼らを『ちゃんとやれ』と叱っても効果がないんです。
ちゃんと学び直しの機会をつくり、
考える力、他者への想像力、論理力をつけさせるべきです」
言葉って想像以上に大切なものなのだと思います。
今、早期教育で英語を早く学ぼうとしていますが
私は『国語』こそしっかり学ぶべきだと思います。
そして親子での対話。
親に余裕がなく「早く、早く」と言われて育ち
学校から帰っても誰も「おかえり」と言ってくれない。
ひとりで食べるご飯etc.
家庭での日々の暮らしから見直すことも大事だし
日本社会が、母親も社会に出て働くことが良いことだ
という風潮も見直す必要があるのではないかとも思います。
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