こんなに知らないもんか、と自分にあきれる。
学校現場って、いろんな取り組みをしてて、いろんな改善をしようとしているんだなぁと。知らないことばっかり。こっちで勉強してる中で、日本の学校でもこういう取り組みすればいいのに、と思ったことが、実際にはもう行われていたりね。自分の国のことを知らずにいろんなことを学んだと思っても、まだまだまだまだ足りないんだよなぁと痛感。
”だまされる勇気と、だまされない知恵が必要” (P.11)
なるほどねー。だまされる勇気かぁ。まずは生徒を信じるってことだよね。その上で、それだけだとダメだから、ある程度の予防線は張っておくと。
教育現場だけじゃなくて、政策考えるときにもそうなのかも、と思ったり。だって先生とか学校のことをまず信じないと、いい関係性って作れないだろうし、それでも全ての学校や先生がパーフェクトなわけにはいかないから、そういうところをきちんと見抜いて変なことにならないように歯止めを効かせておく、という知恵はどうしても必要なんだろうね。
とはいえ、実際にどう行動に移すのか?どこまで信じてどこまで歯止めを効かせるのか、結局その場その場の価値判断になってしまうんだろうけどね。
ただ、どっちかだけだとダメだよ、というところが大事なのかな。
”著名な教師は孤立しがちだ。・・・「寝食を忘れ、身銭を切る。優れた実践家は他の教師にまねできないことをしている分、疎まれる。・・・評判になった教師を、教育委員会や文部科学省が支援してほしい」”
確かに、自分の周りに、とにかく熱血でエネルギーを持ち続けられて、前向きな人って、自分がそうなれない分、勘弁してよーって思うよなぁ。正直。そうなれたらいいな、とは思うんだけど、どうもねぇ。。。そうエネルギーが続かない。
ただ、そんな寝食を忘れ、云々とまでがんばらないといけないから、周りがついていけなくなってしまうんであって、そこまで頑張らなくても、きちんと結果を出せる環境、結果を出すために必要な作業に集中できる環境(用は事務作業の効率化、とか事務負担の軽減、とかになるのかな。)を用意できれば、周りの人も、私もやってみよう、というふうになるんのかなー。
自分がそうなれないと思うのって、今の自分の環境で手一杯、と思うからだろうし、そこを少しでも軽減できたり、あるいはどんなにがんばってる取り組みであっても、みんなで一緒にやることで一人一人の負担は少なくできたり、といったことができたら、周りへの波及効果もあるのかな。
でも、じゃあその著名な教師個人に対する支援ってどんなものがあり得るんだろう?個人的な優遇措置(給与アップとか?)しても、周りの反感を増やすだけな気もするし。どちらかというと、教師全体に対する支援(事務負担の軽減による教師の余裕増とか)、というほうが納得できるんだけど。
”授業力の底上げを図ろうという施策は、裏返せば、学校現場で授業の技量伝承が難しくなっていることの現れでもあるだろう。” (P.48)
なぜ難しくなっているのか?時間の問題?そもそもそういった技量を持った先生が各学校にいない、という問題?それは年代の問題(ベテランの先生が少ない?今の日本の教員の年齢構成だとあまりない気もするけど)?それとも質の問題?あるいは時間はあるしそういう先生もいるけど、一緒に学び合うという雰囲気がない、という問題?
スーパー教師の派遣も大事だけど、やっぱり理想は各学校で技量伝承がうまく行われて、全ての先生がスキルアップを図れること。であれば、その部分を見直していきたいなぁ。
”我流の授業が多すぎる。自分の技量を自覚し、改めよう。”
ここはよくわからないんだよなぁ。我流であっても、それで子どもたちが学んでいるんなら、それでいいのでは?それとも、そういう我流の授業=先生の自己満足で生徒の満足度や成長度は低い、ということになるのかなぁ?自分の経験を振り返ってみて、やっぱりいろんなタイプの先生がいて、それぞれいいところ悪いところはあったと思うし。
それとも、いいところ、というのはある程度共通してくるものなのかな。例えば、1)先生に熱意がある、2)内容をよく理解している、3)発言に対する否定をしない、4)high expectationを持っている、とか?こうまとめると、それは必要だよなー、と思うけど、そういった根本的なマインドを除いて、教授法、という点に限っても我流というのはダメなものなのかなぁ?
あるいは基本をしっかりと学んだ上で、アレンジをどうするかはその人次第、という考えが近いのかな。
その他、予備校との関係、教員評価、大学との連携、高校生への教職のアピール等々。
おもしろかったのは、東京都教育委員会の取り組み、東京教師養成塾。”都は塾生を公立小学校教師として優先的に採用していて、授業料は徴収せず、都の教師にならなかった場合だけど、後日、塾の授業料を納める。”
Bostonでこんな感じのプログラムがあって、それは修士をとるものだったからちょっと違うけど、考え方は同じ。こういう取り組みっておもしろいね。特に東京都なんて採用倍率も低いから、こうやって集中的に養成していく仕組みが必要なんだろうな。
あと驚いたのは、塾、予備校の講師育成の仕組み。マジックミラー越しに研修担当の講師が新人に無線マイクで授業の最中に指示を送るとか。そこまでしてるんだ、と思うくらい育成に力を入れてる様が記述されていた。確かに、公立学校とは違って、生徒の奪い合いだから、質の確保という点については一番に力を入れるべきポイントなんだろうね。公立学校も、教師の質が一番のポイントであることに変わりはないはずなんだけど。