助っ人大砲獲得でG打線テコ入れ!…07年メジャー23発フィールズ

スポーツ報知
 リーグ戦再開からの逆襲を狙う巨人が、07年に米大リーグのホワイトソックスで23本塁打をマークしたジョシュ・フィールズ内野手(28)の獲得に動いていることが22日、分かった。チーム打率2割3分1厘でリーグ5位と苦しむ打線の起爆剤としてチームは期待。獲得すれば、三塁を任せることが濃厚だ。球団側は早期の契約合意へ全力を注いでおり、逆転Vへ長距離砲という最後のピースを手に入れる。

 本領を発揮できない打線に刺激を与えるべく、巨人は水面下で新外国人の調査を行ってきた。白羽の矢が立ったのは、04年ドラフト1巡目(全体18位)でホワイトソックス入りした、強肩強打の三塁手・フィールズだった。

 巨人は昨オフ、打撃に専念させるため小笠原の一塁転向を決め、三塁のレギュラー候補としてライアルを獲得した。だが、開幕から思うような活躍ができず、5月13日に2軍落ち。6月18日に1軍昇格したが、25試合出場で80打数18安打の打率2割2分5厘。さらに、0本塁打、4打点と助っ人としての役割を果たせていないのが現状だ。

 今季から三塁にも挑戦し、完全復活を狙う亀井も右手薬指を骨折して5月16日に出場選手登録を抹消された。現在は2番打者として結果を出しつつあるが、ライアルの1軍昇格後は外野での先発出場が続いている。これまでの50試合でライアル、亀井のほかに、円谷、古城、脇谷、大田が三塁で先発出場するなど固定できていない。フィールズの獲得に成功すれば、亀井を外野に専念させることができるだけでなく、ライアルに刺激を与えることもできる。

 今の巨人にはうってつけの存在だ。フィールズはメジャー5年間で三塁手として147試合に先発出場。100試合出場で自己最高の成績を残したWソックス時代の07年は23本塁打、67打点を挙げただけでなく、三塁手として79試合で9失策と守備でもまずまずの成績を残した。今季はロッキーズ傘下3Aコロラドスプリングスに所属し、50試合出場で打率3割6分5厘、11本塁打、45打点、7盗塁と活躍。メジャー昇格はしていないものの、長打だけでなく、高打率を残していることも獲得に動く要因となった。

 オクラホマ州立大時代にはアメリカンフットボールも並行して行っており、クオーターバック(QB)としてチーム歴代2位となる55の通算タッチダウンパスをマークするなど、身体能力の高さを証明している。巨人では極めて異例となる、シーズン途中加入の強力野手がチームを押し上げる。

 ◆ジョシュ・フィールズ(Josh Fields)1982年12月14日、米オクラホマ州生まれ。28歳。04年にホワイトソックス入団。井口(現ロッテ)と同僚だった06年9月18日、地元でのタイガース戦で、メジャー初打席初本塁打を代打で放つ。昨年はロイヤルズでプレー。昨オフにパイレーツとマイナー契約も、ロッキーズに移籍。今季は大リーグ昇格なし。185センチ、100キロ。右投右打。

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6月24日(金)

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