グアダラハラ スペイン インファンタード宮殿 メンドーサ家の栄華の象徴 | ロンドン徒然日記 

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インファンタード宮殿のファザード

スペイン マドリードから北東に60キロ行くとカスティーリャ・ラ・マンンチャ州のグアダラハラがあります。
日本のガイドブックには載ってませんが、訪れて良かったと思いました。ここの一番の見どころは、街の中心部にあるインファンタード宮殿です。

宮殿のファザード(建物正面のデザイン)には、無数のダイヤモンド形の装飾があるのが特徴です。

宮殿内には、フレスコ画の天井絵が見られるいくつかの部屋があります。これらは、イタリアの画家によって1578年から1580年の間に制作されたそうです。
それらが素晴らしくて、感動しました。


 

この宮殿は、1482年にメンドーサ家のインファンタード2世公爵によって完成させられたと言われています。
メンドーサ家は、グアダラハラを本拠地とする有力貴族で、当時のスペインの芸術家や作家の後援者でもあったそうです。
メンドーサ家は、スペイン王家との関わりも深く、1560年に国王フェリペ2世の3度目の結婚式、1714年にフェリペ5世の2度目の結婚式が、この宮殿で行なわれています。
中庭のアーチのたくさんのライオンの彫刻も立派です。ライオンのパティオと呼ばれています。ライオンは、初代インファンタード公爵の紋章だそうです。

日没時に宮殿の中庭を見学しましたが、ライトアップされていて美しく、幻想的な気分にひたりました。
はるか500年の昔、栄華を極めていたであろう、スペイン貴族達の優雅な生活にしばらく思いを馳せました。
尚、この宮殿は、グアダラハラ博物館も併設されていて、この地方の文化やスペインの有名画家の絵画を見ることが出来ます。