ロンドン徒然日記 

ロンドン徒然日記 

ロンドンの様子、スペイン旅行、食べ物、日本への一時帰国のことを中心に語っていきたいと思います。

ロンドン中心部のテムズ川に近いテンプルと言う地域にテンプル教会はあります。

その起源は古く1162年頃に、テンプル騎士団によって建てられ、その後、ロンドンのテンプル騎士団の本部となりました。

テンプル騎士団とは、1119年頃に聖地エルサレムと巡礼者達を守る為に設立された、騎士兼修道士の団体です。後には、国際銀行業務から巨額の財力を築きます。しかし1314年に、フランス王フィリップ4世の策略により、弾圧、解体させられました。

ロンドンのテンプル教会は、エルサレムの聖墳墓教会を模して作られました。
エルサレムの聖墳墓教会は、キリストのお墓があったと信じられている場所、(キリスト磔刑の場所 ゴルゴダの丘)キリスト教徒の聖地に建てられました。
中世の人々にとって、ロンドンのテンプル教会にいることは、エルサレムにいることと同じ意味がありました。


この教会で、最も印象深いものは、Effigy と呼ばれる騎士のお墓の彫像群でした。
それらは、教会の円形ドームの下の床に横たわっていました。
その彫像達は、13,14世紀にも遡る古いものです。
たくさんの彫像が並んで横たわっている姿は圧巻でした。
第二次世界大戦中の1941年にドイツの攻撃で、大きな損傷を受けました。その後、可能な限り元の材料を使用して修復されて、現在の形で、一般に公開されています。



彫像の中で、一番有名な人物は、ウィリアム・マーシャル(1146−1219 )です。(写真左側)彼は、当時、最も偉大な騎士であり、若い頃十字軍に参加しエルサレムに遠征し、英国に戻り王達に仕え、晩年、臨終の床で、テンプル騎士になりました。


この教会は、映画 ダ・ヴィンチ・コードに登場して以来、大変有名になりました。下の写真は、南側の入口です。

こちらは、ドームに通ずる西側の入口です。(正門)

扉の周りの石の装飾は、この建物の数少ない初期からのもです。

螺旋階段を登って、ドーム上階から彫像群を眺めました。

ドーム上階の床タイルがとても美しいです。

正面は、祭壇とステンドグラス。(東向き)

建物自体は後世の再建がほとんどですが、ロンドンで、最も古く、美しい教会の一つです。
春から7月にかけての水曜日の午後、パイプオルガンの無料リサイタルを開催しています。
私も参加しましたが、荘厳な気持ちになりました。

テンプル教会は、ロンドンで、中世の雰囲気を残すミステリアスな場所であると感じました。