B:
アンナ、この夏何か面白いこととかあった?


A:
別に・・・。


B:
遠出とかしなかったのかい?


A:
海に行ったわ。一度だけね。


B:
へぇ!アンナが海とか行くんだ。


A:
悪い?
でも、途中で雨が降ってきてすぐに帰ったわ。


B:
あはは、アンナは雨女なのかい?


A:
何言ってるの?雨女とは何よ!


B:
いやいや、冗談だよ。ちょっと言ってみただけだよ。


A:
あのね、冗談でも雨女なんて言うもんじゃないわよ。
誰かひとりのせいで雨が降るなんて、そんなの科学的根拠も

因果関係も一切ないってことは誰の目にも明白じゃないの!


B:
そんなことわかってるよ・・・。


A:
しかも、私だけじゃなくて他にも人はいっぱいいるのよ。
何で私だけが選ばれし雨女なのよ!あり得ないわ。


B:
まあ、そうだけど、言葉の遊びみたいな・・・。


A:
遊び?なによそれ。面白くもなんともないのよ!
しかも雨女と言われた人を不快にするばかりか、それを
言うことで誰も得をしないのよ!少しもね!


B:
ああ、二度と言わないよ…。

B:
そっか、アンナは醤油派じゃなくて豚骨派か。
俺は坦々麺とか好きなんだけど・・・


A:
ちょっと待ちなさいよ!
なにその「醤油派じゃなくて豚骨派」って!
比べ方がおかしいわよ!


B:
なになに?どうしたんだい?


A:
聞きなさい!ラーメンの好みを尋ねるときは、
「ダシは、豚骨?鶏ガラ?牛骨?」
とか、
「タレは、塩?醤油?味噌?」
って聞くものなのよ!
「醤油?それとも豚骨?」
ってなんなのよ!最悪ね。
それじゃぁ、家系の豚骨醤油ラーメンはどうなるのよ!

A:
さっきは「通堂」や「たつぞう」のことを悪く言ったけど、
嫌いってわけじゃないわよ。好きな部類ね。
それに、それぞれから派生した「琉家」や「たっちゃん」も好きよ。
「たっちゃん」のまぜそばなんて結構イケるわ。
カツオ節がかかっててまたしても魚貝かよっ、てのは残念だけど。


B:
あと、面白い店としては琉大近くの「我流」ってのがあるね。


A:
あそこもまあまあね。
でも、店の奥にすわっちゃうと最悪よ。
誰も注文とりに来ないし。
私なんか注文するまで20分くらい待たされたわ。


B:
なんだ。アンナはひとりで店に入るのかい?


A:
悪い?ラーメン屋は一人で行くものよ。
でもね、女ひとりって結構珍しくて・・・。
だから私はすいてる時間帯をねらって行くのよ。


B:
ふ~ん、じゃあ今度誘ってくれよ。一緒に行こう。


A:
おう。


B:
あと、家系ラーメンが進出してきてるよね。


A:
「武蔵家」ね。
あそこは家系って言っても、ちょっと井手商店っぽいわね。


B:
趣向の違うところで、南風原通りの「織姫」って知ってる?


A:
うん、あのヘルシーラーメンね。
ラーメン食べるのにヘルシーなんて言ってちゃだめよ。
でも、「織姫」はヘルシー志向にしては結構イケるわよ。


B:
トッピングとか、付属品の餃子とかはどうするんだい?


A:
初めての店に行くときは、
チャーシューに味玉、それに餃子は一応試してみるわ。
ちなみに、チャーシューと味玉が一番おいしいのは

浦添の「和楽」ね。
餃子が一番おいしいのは、ちょっと油っこくてB級な味だけど
「さんぱち」かな。


B:
「さんぱち」!
俺あそこ好きなんだよ。北海道のチェーン店だけどね。


A:
私も結構好きよ。ちょくちょく行くわ。
庶民的なチェーン店ってかんじね。