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晏名アサミのdraftbox

他ブログやコラムになる前の下書き置き場。
ライヴ、映画、音楽、美術など触れたものに関する感想、
ふと思いついたことなどを書きなぐる場所。


ゆえに文章整ってないのと、あまり他者意識しないつもり。
その日の気分で人称違ったり、矛盾でてくるけど気にしない。

久しぶりにあなたの夢をみた

目覚めたときそばに誰もいなくてよかった

あなたはあなたのままだった

柔らかい毛皮を

羽織ったみたいな気分だった

もう会えないけど

あなたはあなただった

強い強い西風が吹く砂漠で

浅い眠りのやけに白っぽい部屋で

隣との境目がまったくわからない闇で



声がする





その場所を通り過ぎて振り返れば

いつも

その声は僕を導いている




あきれるほどありふれた声

いつのまにか輪郭を描いて

姿をみせることもたまにあるね



もともとは君の声なんだと僕は知ってる

高い高いところからではなく

僕の隣できこえてくる



そんなときは

君の名前を一度だけ呼ぶ

あんまり呼ぶと

心に反響してうるさいからね




恐ろしく木々が揺れているこんな

嵐の夜にも

君の名前を

よんでしまうんだ



涙で溺れた貴方を
ゆっくり縛ってあげよう
少しずつ
少しずつ
きつく縛ってあげよう
このおびただしいロープで
貴方は縛られ支配されるのを待ってる







こんなにも窮屈な世界で
こんなにも安心している


紐腕脚絲線木材紙毛布縄
水岩雪氷砂炎大気
コンクリートアスファルト
プラスティック金金金肌


さまざなロープで区切られた世界は
雑多な印象で気が滅入る




顔をしかめている貴方よ
私がこのロープを消してあげよう



さて貴方よロープが消えたらどうする?
どこでも果てのない世界
どこにも届かない世界



その世界は美しいかい?
気に入ったなら思考のロープを解いてあげる