晏名アサミのdraftbox

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他ブログやコラムになる前の下書き置き場。
ライヴ、映画、音楽、美術など触れたものに関する感想、
ふと思いついたことなどを書きなぐる場所。


ゆえに文章整ってないのと、あまり他者意識しないつもり。
その日の気分で人称違ったり、矛盾でてくるけど気にしない。

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同じ物質だった僕らは
なぜこんなに違ってきたのか

何度も何度も枝分かれ
僕が探している君は
もうずうっと前に抜け殻で
君はどんどん離れていってるのかな

つる草のように
結びつくものを探して
分裂を繰り返す
僕らはもう同じ物質ではないのかな


それでも
そうだ手を伸ばす
正しくなくても
届かなくても



新しい万年筆を買った


さよなら、と書くために



霧雨という名のインクは

驚くほど心に優しい色のしずくをしていた




きっとこのときのために
私は生まれて

きっとこのときのために
この雫は生まれたのだ




群れることが昔から苦手な私は
ひとりで帰ることがほとんどだった。

雪が積もると
それらを掘ったり触ったり溶かしたりするのが楽しくてたまらず、
いつもよりはるかに歩みが遅かった。


屋根の雪がどさりと落ちる音に
少し驚き、後ずさる。

あまり建物に近いと、屋根から落ちる雪で埋まってしまうので気をつけなさい、と先生に言われたのを思い出したからだ。

どこかで水滴の音がする。


そして、それ以外の音がしないことにやっと気づいた。


直感する。
誰もいない。
人間は私だけしかいない。

わたしは、
わたしは一人になってしまった。

私のいる世界だけが雪で密閉されたような、同時にどこまでも続く世界で本当にひとりきりのような不安感。


夢で見たのと同じだ。
夢でも私は誰もいない世界で
なぜか車に乗って坂をおりていく。
止める方法はわからない。
どんどん加速がついていく。
もう、どうすることもできない、こわい。


それに、誰もいないのに誰かにみられてる気もする。
そう、空から。

夢が現実になったような気がして、
夢中で家まで走った。
何度か転んだ。けど、気にせずに走った。

家に着いて、おばあちゃんの姿はみえなかったけど、ストーブの上にあるやかんがシュウシュウと音を立てていて、ほっとした。



雪は白くて綺麗だけど少しこわい。
ハーメルンの笛吹きの話がこわいのによく似ている。
今も、ひとりになる夢はよく見る。

今もひとりになろうとしてるんだろうか。