※凄い今更なのは承知ですが、恥ずかしげもなく日付詐欺でUP。
JJとユノの真ん中バースデイ、通称ユンジェDAY。
しかし、JJとユノの真ん中と言えば、そう、
(′・J・`)<僕が見えません!
チャンミンさんいつもいつもお疲れ様です、DAYですね。
ちなみにこれ、チャミペンでお馴染み(しかし貢ぎ額は恐らくJJに一番多い)ミィ姐さんに教わったんですが、彼女のオリジナルかと思っていました。皆共通の認識だったんだね!
(´・J・`) <迷惑です!
そんな訳でチャミ乙DAY記念。いつものパク先生ネタです。過去のものはテーマより漁ってください(不親切)
……その内、もうちょっと数が揃えば纏め記事でも作ります。
※パク保育士シリーズです
※ユンジェシンパパ、息子もユンジェ、チャンスも幼児
※年齢、息子ユンホ&ヨンウン:年中組(4)、シア:年少組(3)、マックス:乳児(2)
ユンホ君のご機嫌が悪い。
あ、皆さんこんにちは、パク・傷心・ユチョンです。
昨日久しぶりに会った弟が、開口一番言った言葉が「兄ちゃん、なんかオッサン臭くなった?」でした。
酷い!あんまりだ!実の兄になんて事言うんだ!てかお前そんな歳離れてねぇしな!?
……と胸倉掴んでやりたくなったけれど、Be cool、落ち着け俺。そんな言葉にキレるなんて、まるで俺が現状を危うんでるみたいじゃないか。
「ブームがゴルフに釣りぃ?ぶはっ!マジでオッサンじゃん!てか太ったよね?」
……Shut up !!
おっと、俺とした事が。仕事中に眉間に皺を寄せちまった。
険しくなった顔の強張りを大きく息をする事で解放しながら、俺は保育室の隅、川の小魚から深海魚まで色々載ってるさかな図鑑(年代物でかなりボロボロ)を抱えているユンホ君に、再び視線をやったのだった。
ユンホ君の表情は暗い。と言うか、険しい。
それこそきっと、今の俺がさっきまで浮かべていたであろう、そんな険悪な表情だ。
その視線の先には……。
大変微笑ましい光景が、ある。
事の起こりは数日前のおやつの時間。
うちの保育園は調理栄養士の先生と調理担当のパートさんたちがいるから、アレルギー対策もあって週の半分のおやつが手作りだ。
今日のおやつは、食べやすく棒状に作られたアップルパイ。熱いうちに運んでくれるこれにカルピスを添えれば、園児たち大喜び俺たち職員も大喜びの大人気メニュー。
味覚の鋭い低年齢に甘すぎる味は不人気だから、素材を生かす意味で殆ど林檎のみの味で作られたそれはほんのり甘しょっぱくて本当に美味しい。多めに作って後で職員室に上げてくれるからそれもまた仕事後の楽しみだ。え?そのせいで太ったって?違う違う、残ったら廃棄されるだけで勿体ないでしょ。女の先生たちはダイエットダイエット煩いし、だから俺が仕方なく処理してあげてんのよ。
そんな大人気おやつの時間。皆のお皿にアップルパイを乗せ、それぞれコップにカルピスを注いで、はいいただきまーす!と元気にご挨拶。
瞬く間に平らげて外遊びに出て行く子どもたちの中で、どうやら事件は起こっていたらしい。
この日は2歳クラスの先生が一人欠勤で、元々の園児数が少ないのもあって、うちの4歳クラスと合同で一日過ごしていた。とは言っても保育室は区切っていたし、お昼寝タイムは別々の部屋なんだけど、お昼とおやつの時間は一部屋でとっていたのだ。
ふと、様子がおかしい事に気付いた。
小さいベビー椅子に座った2歳児のマックス君が、おろおろしている。
一生懸命小さい手を机の下に伸ばそうとしているが、上手く屈む事が出来ないし、何せ食べ零し防止のために椅子は机のギリギリまで引かれている。まだまだ頭の方が大きい感の否めない乳児、危ない、と足を踏み出そうとした時、そんなマックス君の頭に、ぽん、と白い手が乗った。
うちのクラスのヨンウン君だった。
はっと振り返ったマックス君。その表情と、机の下を覗き込み、ヨンウン君はにっこり笑った。
そして、屈んだ彼の手が掴んだのは。……乳児用に小さく切られたアップルパイの、一切れだったのだ。
どうやら落としてしまったらしく、マックス君はそれを何とか拾おうとしていたのだろう。
ヨンウン君はその足で俺のところまでやって来た。
「先生、マックスがアップルパイおとしちゃったの。きれいなのあげてくれる?」
「勿論!ヨンウン君、ちゃんと気付いてあげたんだね。お兄さんだね」
「……僕、お兄さん!?」
「うん!すっごく優しいお兄さんだよ」
頭を撫でてやれば、ヨンウン君は白い頬をピンクに染めて喜んだ。
アップルパイを無事に食べられたマックス君は、ちゃんとヨンウン君に「ありやとぅごじゃいます」って舌足らずに言って、再びヨンウン君を照れさせた。
その日から。
マックス君は、ヨンウン君にべったり、懐いてしまったのだ。
これが面白くないのは、勿論ヨンウン君の恋人(公認)、ユンホ君だ。
一番に食べ終わって外で待っていればヨンウン君は来ないし、来たら来たでその手は小さいマックス君の手を引いていたのだから、彼もさぞ驚いた事だろう。
ヨンウン君は人見知りだ。クラスメイトの中でも特別親しいのはユンホ君くらい(寧ろその二人の仲が睦まじ過ぎて他が寄れないというのもある)で、初めての人の前や場所では硬直してしまうところがある。
5時を過ぎると全学年同じ部屋で合同だから全く知らない仲ではないけれど、このアップルパイ事件がヨンウン君とマックス君の関係を変える切っ掛けになったのは間違いないだろう。
元より、外で豪快に遊ぶのが好きで友だちも多いユンホ君と、部屋で大人しく遊ぶのが好きな内気なヨンウン君だ。ドッヂボールに引っ張る腕と、積み木片手に足にしがみ付く体。優しいヨンウン君は、いくら相手が大好きで愛してるユンホ君とは言え、幼いマックス君を邪険には出来ない。
ごめんね、と謝られる事の増えたユンホ君の表情が暗い事までは、ヨンウン君には測れない部分なのかもしれないけれど……。
そして今日。
遅い時間で残っている園児もまばら。一つの保育室で皆が自由に遊んでいる時。
いつもなら、ユンホ君の隣にはヨンウン君、ヨンウン君の隣にはユンホ君が普通だった。
けれど今、ヨンウン君の隣を独占しているのは、マックス君だ。
「じゃー次は……これ!」
「……きりん」
「ぴんぽーん!だいせいかーい!マックス天才!」
「かんたんれす。ぜーんぶかんたんれす!」
えっへん!とでも言いたげなマックス君のどや顔は、あと20年も経てばいらっと来るものかもしれないけれど、現在の彼は乳児。文句なしに可愛い。
ヨンウン君はマックス君の頭をなでなでして、ほっぺをぷにぷにして、にこにこ笑って絵本のページをめくった。
動物の名前と写真のみの絵本。アライグマ、カピバラ、エミューなど、ちょっとマイナーな動物の名前もマックス君はすらすらと答えて行く。
あんなに小さいのに物知りだなぁ。未だ舌っ足らずだけど言葉も丁寧だし。まぁそれはマックス君のお父さんの影響なんだろうけど……背が高くて妙な威圧感があるイケメンなんだよな。クレームを付けられた事はないけれど、何となく、気を付かってしまう感じ。
片やユンホ君。恐らくヨンウン君と一緒に見ようとしていただろう図鑑を開き、ぶすくれた顔で視線を落としていた。恐らく、内容は頭を素通りしているのだろう。ページは捲るけれど、解説を読んでいる様子は無い。
うーん。どうすっかなぁ。
「ユンホく~ん」
俺は、そそっと彼の隣にしゃがみ込んだ。
「図鑑面白い?何が載ってんの?」
「……魚」
おうふ……。
「ユンホ君魚好き?あ、先生さぁ、最近魚釣りにいったんだけど」
「……別に、すきじゃない」
「……そう」
じゃあ何でそんなの読んでんだよ……と大人ならツッコミも入れるけれど、今の彼にそれは出来そうにもない。
少し間があって、ユンホ君がぽつりと呟いた。
新しく捲られたページには熱帯魚。色鮮やかな魚がたくさん描かれていた。
「……ヨンウンが、これ、見たいって」
つい、と指された先に視線を落とせば、オレンジと白の蛍光色が鮮やかな魚。
そう言えば少し前のこの時間、DVDが流れてたっけ。連れ去られた息子をお父さんが必至に探すお魚さんの物語。
「水族館にいるかなぁって言うから、とうさんにしらべてもらったんだ。そんで、こんどの土曜日につれてってくれるって。ヨンウンも、一緒に……」
「へぇー!楽しみだね!」
「でも、ヨンウン、いかないとおもう」
「え?」
「ヨンウン、魚より、マックスのが好きだもん。魚より、俺より、マックスのが好きだもん」
言ったユンホ君は、ぐっと唇を噛む。
言葉に出してしまうと余計にショックに襲われるのは、大人も子どもも同じなのかもしれない。
俺は首を振り、ぽん、とその小さな背中に手のひらを当てた。
「それは、違うと思うよ。ヨンウン君はユンホ君大好きだよ」
「でも、俺とあそばない」
「全然遊ばないんじゃないでしょ?お部屋では一緒にいるじゃん」
「それはマックスがいない時だもん」
「……ユンホ君は、ヨンウン君が自分以外と遊ぶのが嫌なの?」
「そうじゃ、ない!でも、ヨンウンはいっつも俺といっしょだったのに!」
泣きたいのだろう。でも、小さな体の中で、必死に我慢している。
……嫉妬、ってやつだな。独占欲ともいえる。
特有の仲間意識、とはまた違う感じに見えるのは、ユンホ君とヨンウン君のラブラブっぷりを知っている俺の色眼鏡かもしれないけれど……。
その時だった。
「……先生、ユンホ君、どうしたの……?」
振り返ると、渦中の人、ヨンウン君。
気遣わしげな色を浮かべた大きな瞳はユンホ君に向けられていて、明らかに様子のおかしい彼を心配しているのが分かる。
俯いていたユンホ君が反射的に顔を上げた。しかし、名前を呼ぼうとしていたはずの唇が開いた形で止まったのは、そのシャツの裾を掴んで立っている、マックス君の姿を見とめたからだろう。
「ユンホ君、しんどいの?おなかいたい?」
ヨンウン君が膝をつき、俺の反対側からユンホ君を覗き込む。
ふるふる、と首を振るユンホ君。視線は再び俯き、つむじまで見えるくらいだ。
「先生、お熱はかった?」
ユンホ君の心境を全く知らないヨンウン君は、相変わらず純粋な瞳で俺を見上げて来る。
お熱は無いんだよ、と苦笑するしかない俺は、さてこの問題にどこまで介入しようかと悩む。
所詮子ども同士の問題、と言ってしまえばそうだ。実際学年別に保育室に入る時間は、相変わらずユンホ&ヨンウンペアはべったりで、こっちが恥ずかしいくらいに仲睦まじい。
合同保育になるたった数時間の事。その間にヨンウン君が隣にいないだけ。ユンホ君は友だちも多いから、いつも誰彼無しに遊んで、この間一人ぼっちになる訳じゃない。
ヨンウン君は人見知りで、なかなか親しい友だちが出来ないから、例え年下だろうが乳児だろうが、ユンホ君以外の仲良しさんが出来るのは好ましい事だ。
……でも、なぁ。
「……ヨンウン君、マックス君。ユンホ君も一緒に絵本読みたいんだってさ」
「……でも、僕がさそっても“そんなあかちゃんの絵本いやだ”って」
何そのフテくされ感。
「マックスはこの絵本だいすきなんだよ。ぜーんぶ答えられるんだ!」
「ヨンウンひょん、はゃくつづきよみましょう」
「うん……でも」
裾を引くマックス君に、けれどこの場を離れがたいヨンウン君。
俯いて、でもヨンウン君の足元だけはきっとしっかり見ているだろうユンホ君。
……なんだこの三角関係。
「……分かった!じゃあこうしよう!」
俺は、ユンホ君が捲っていた図鑑を持ち上げ、幼児用の机に置いた。
「はい!三人ともこっちおいで!」
ヨンウン君はすぐに動く。勿論そこにくっ付いているマックス君も。
そして、担任の号令にはしぶしぶ立ち上がるユンホ君。
「はい問題!このお魚のお名前は、何でしょう」
俺が指したのは、大きな口から牙が見えた怖いやつ。
「サメ!」
「ヨンウン君正解~!1点!」
「やったー!」
すい、とユンホ君の視線が上がる。
「じゃあ次ね、うーんと……これ!」
「たい!」
「おぉうマックス君正解!凄いねぇ分かるの!?」
「おいしいれす!」
「た、確かに美味しいよね。1点!」
ユンホ君が、ゆっくり図鑑を覗き込む。
「んじゃー次はぁ……これ!」
と、俺が指した先には。
さっきまでユンホ君が見ていた、オレンジの熱帯魚。
「クマノミ!」
そう発したのは、勿論。
「正解!ユンホ君1点!」
やたっ!とガッツポーズを見せるユンホ君を、ヨンウン君が不思議顔で見上げる。
「あれぇ?これって、ニ○じゃないの?」
「あれはキャラクターの名前だって。ほら、ここにさぁ……」
「く…ま…の…み…、ほんとだ!」
「な?えーとぉ……イソギンチャクと……」
肩を寄せ合い小さな字で書かれた解説(振り仮名付)を読む二人。同じ様に、他の魚の解説も夢中になって読み始めた。
この介入し辛い雰囲気、と言うかさすがに二歳児にはハードルの高い遊びに、マックス君は無言のまま不服そうにしていて。
「ねーマックス君、先生と一緒に明日のおやつ見に行こっか」
「え!?おやつ!?」
「今日の分はもうないけど、明日のおやつメニュー、給食便りに書いてあるから」
「みる!みる!みるれす!」
「おっげー!特別にだっこしてあげちゃう!」
ちょーっと可哀想だから、ね。
まだまだ白くてふにょっとしたマックス君を抱き上げ、俺はその場を離れる。
顔を寄せ合う二人は笑っていて、その光景はいつもの。そう、いつもの二人だ。
何となく、ほっとする。
「明日のおやつは~……えーと、お豆腐ドーナツだって」
「どーなつ!わぁいぼくだいしゅきれす!」
「ヨンウン君とドーナツ、どっちが好き?」
「どーなつれす!」
……ね?
ユンホ君、心配する事なんて無いんだって。
「あ、ヨンウンひょん、ヨンウンひょんは?どーなつおしえるれす、どーなつ!」
「ねぇねぇせんせーこれよんでー」
おぅ?
腕の中で暴れ始めたマックス君を宥めかけた時、つんつんとジャージを引っ張る手。
見下ろせば、さっきまでマックス君が読んでいた動物絵本を手にした、シア君だ。
「じゃあ動物クイズしよっか!マックス君も一緒に」
「うはん!マックスわかるの~?あのね、いぬはね、ワンワンってなまえじゃないんだよっ。いぬっていうんだよぅ」
「わかってるれす。じょーしきれす」
この後。この絵本に乗ってる動物は網羅しているマックス君の圧勝で、クイズ大会は幕を閉じた。
「シアひょんはばかれすねぇ」
「うわーん!!マックスがばかっていったぁ!!」
そしてこの日から、ヨンウン君と同じくらいシア君に懐いてしまったマックス君なのであった。
*****
後日。
「あ、聞きましたよ、一緒に水族館行かれたんですよね?」
「そうなんですよー、二人とも凄いはしゃいじゃって」
「ユンホなんか前日2時過ぎまで寝付けなくて。どんだけ楽しみにしてんだって話ですよね」
偶然揃ってお迎えに来ていた二人のパパさんたち。
ヨンウン君のお父さんが、記念に撮ったスマホの写真を見せてくれた。
目的のクマノミを前に目を輝かせている所、触れ合いコーナーのヒトデを恐々手に乗せている所、などなどとっても可愛くて思わず俺の顔も緩む。
そして最後に現れたのは、大水槽の前だろうか、誰かに撮影して貰ったらしい、子ども二人とパパさんたちの、四人の写真だ。
「わぁ皆良い笑顔で素敵ですね!家族みたいで!」
俺の何気ないその言葉に、ヨンウン君のパパが途端にぼんっと赤くなった。
「か、かかかか家族!?や、やだ先生!!」
「へ?」
「もっ、か、家族だなんて!も、もー先生!!」
ばしばし肩を叩かれる。
その横のユンホ君パパは、咳払いをしながら無駄にネクタイを弄ってるし。
「……あっ、いや、そ、変な意味じゃないんですけど」
「わ、分かってますってば!あーもうー今日は暑いなぁ!」
2月ですけどね!
そして四人は、相変わらず仲良く帰って行くのであった。
めでたし、めでたし。かな?
しかし本当に、あそこの2家族はどうなってんだろうな……?
知りたいような、知るのが怖いような……なーんて、な。
続く……?
(チャミ乙と言うより、なんかこれ、シア乙……?)
(遅くなりましたが、ユンジェDAY&チャミ乙DAYおめでとうでした!)
