さて、重い腰を上げて、
引越しの準備に取り掛かり始めた。
とは言っても、懐かしいものに目を奪われ、作業が進まないのは世の常。
しかしながら、私は懐かしいものを捨てるということには長けている。
過去は過去だから。
そんな私だが、唯一捨てられなかった思い出の品を、先ほど捨てた。
浪人時代の模試の結果だ。
毎週のように受けていた模試。
A判定からE判定まで、自分の書いた志望校に判定がつく。
ほぼ第一志望から第三志望までは、国公立医学部だが、当時は滑り止めは私大の理学部なんかを考えていたから、早稲田理工やら東京理科大生命なんちゃらなんかが並ぶ。
偏差値が72なんていう模試もあるし、マーク模試での国公立医学部A判定もある。
随分長いこと、この紙切れを捨てられなかった。
今、私は医学部でも理工学部でもない、法学部にいて、
このまま何もなければ、卒業の資格を得る。
紙切れが合格可能性80パーセントだと計算した未来の、20パーセントの方に私はいる。
それでよかったのだと、やっと思えた。
ちなみに、うちのベッドはセッ○スのやりすぎか、
前彼との最中に、凄い音をして壊れた。
壊れて、眠りづらいことこの上ない。
これも、なかなか捨てられなかったのだが、やっと捨てることに。
このベッドも、Sくんに、Aさんに、Dさん、年下くん、ゆうくん、思い出が詰まっている。
引越しもいいものかもしれない。
なぜなら、一つ思い出と決別して、新しいスタートを無理やり作ることができるから。
さて、また引越しの準備を進めよう。