テレビのドキュメンタリーを見てて・・・

20の女の子が、結婚して、身ごもって、そして出産。生まれてきた赤ちゃんに愛情がもてない・・・

彼女は10代の頃、鬱になり、1年ほど休学したことがあり、出産後、また鬱の症状が出て、

家族やご主人が頭を抱えている・・・といった内容のものでした。


わたしが初めての子供を産んだのが27の時。なかなか出来ずあきらめた矢先の妊娠で、とても嬉しかった。。。


十月十日・・・無事に過ごし、いざ出産という段階で躓いた・・・予定日を1週間過ぎても、10日過ぎても

陣痛が来ない・・・・・ さすがにおいて置けないというので、陣痛促進剤を使っての計画出産。。。


それから生まれるまでに3日かかって、やっと産まれた!

その3日間の壮絶さたるや、経験した人にしかわからないと思う。。。


産まれたその日、わたしは娘を抱かなかった。

次の日も授乳のとき以外、娘に会いに行かなかった。。。

3日目も。。。


こわかった。


自分も死ぬ思いをしながらも、赤ちゃんの無事を願う気持ちだけだった。

自分の命より、この子の命をとただひたすら願った3日間。


命が重過ぎて、自分に自信が持てなくて、ココロがすべてを拒絶してしまった。。。ただひたすら、こわかった。


そんなわたしのココロに気が付いたかのように、担当してくださった助産婦さんが、ひと言。。。


『赤ちゃんは新品だから、意外と丈夫だし、故障してもすぐ治るから大丈夫!ママは新米だから、みんなに頼ったらいい!一人で育てようなんておこがましい!だんだんベテランになって行けばいいんだから。』


その言葉を聞いた途端に、閉ざされたココロが・・・開放された。


4日目の夜から、退院の日までは自室で一緒に過ごした。

3時間おきの授乳や、オムツを替えたり、沐浴したり・・・・・


時折、何でもない時に、にっこりと満面の笑みを浮かべる娘・・・・・・涙が出た。


『愛おしい。』


そんな感情が湧き上がって、あとから、あとから、涙があふれてきた。。。


女性だって、産んだらすぐにママになれるわけじゃない!

おっかなびっくり、赤ちゃんの世話をしながら・・・ママにしてもらうんです。


世のパパやじじ、ばばに言いたい!

あのドキュメンタリーの家族の方々に言いたい!


ママを追い詰めないであげてください!

一人にしないでください!

長い目で見てあげてください!


そして、わたしも今では、2児のママになれました。


可愛い娘と息子に、怒ることも、泣かせられることもあるけれど、その何倍も、愛おしいと思える気持ちをもらってます。


子供がいてくれるから、どんなことにも耐えられる、頑張れる!


その存在の大きさに、日々支えられている、今日この頃です。