家族や家族同然の周りの人達の
温かさに包まれて私は育ちました
隣りの大きな家に住むおじさんと
おばさんには子どもがいませんでした
私達兄妹、向かいに住む姉弟を
本当子どものように可愛がってくれました
おばさんなんて呼んでいなくて
ゆりさんと呼んでいました
ゆりさんは元音楽の先生でした
家にはグランドピアノがあって
ショパンやドビュッシーの曲が
よく聴こえてきました
私もゆりさんに憧れて
ピアノ教室に通うようになりました
「いつでも弾きに来てもいいのよ」
という言葉を素直に受け取り
よく弾かせてもらっていました
向かいに住んでいた同級生の男の子
カイトは体格もよくて
運動神経もよかったです
幼稚園の頃からサッカーをしていました
広いお家の壁の一部をおじさんが
指差して
「この壁にボールを蹴ってもいいぞ
家の前でリフティングだってやってもいい」
という言葉を素直に受け取り
サッカーの練習をよくしていました