聞いた話よ。
「回りにいろいろ言われてるよ。
どうかしてるって。 もちろん反対されてるさ。
ヒモだの、利用しているだの。
変態になっちゃっただの。
誰かが、何か言ったんだな。
たぶん、お前だと思うんだ。」
「・・・・」
「お前にフラレちゃったからな。
俺から惚れたんだから、お前にどうこう言うつもりは無い。
素性も全く知らないままに、出会って一目惚れした。
強引に誘ったのも俺だし。
俺のこと、嫌になったんだろう。」
「そんな・・・・」
「電話も来ないし。冷たいよな。
生まれて初めてだよ、女から別れを言われたの。
今は給料取りだからなあ。
子供達も大きいし、金もかかる。
家族は大事さ。責任もある。
お前には、何にもしてあげられなかったからなあ。
お前に甘えた部分もあったよな。
今まで何度か離婚もしたけど、ちゃんとしてきたよ。」
「知ってるわよ。別れる度に家を持たせたんでしょ。
ソープランドにも行った事ないんでしょう。(笑)」
「そうさ、まじめに遊んだんだよ。人の何倍も。
それが、昔はできたし。
仕事もした。
だけど、女は遊びじゃない。いつでも本気さ。
もう、若くない。これが最後だと思う。
でも言っておくけど、仕事を忘れそうになったのは初めてだよ。
どうなってもいいかって。いつも一緒にいたかった。
いつも、すぐに逢って、抱きたいと思った。」
「そうね、失楽園状態だったものね。」
「それほど、好きになったんだよ。
本当に俺のこと好きじゃないのか。
お前は何も素性を明かさないものなあ。
本名さえ言わない。 いいけどな。」
「でも、俺のことについて何か言うのは、よしてくれ。
俺の男を下げる。
ちゃんと、周りにに付き合っていると言って欲しいんだ。
俺の女だと言って欲しいんだよ。
理解できない奴は、それでいいんだ。
経験の無い奴に、理解はできないんだ。」
「・・・・(私と付き合っていると知られて、あなたに良いこと無いわ。
私を上手に利用し遊んでいる、ちょい悪の方が良いと思ったの。)
言っていいの。 」
「いいんだよ。
付き合っていると、言ってくれ。」
「本当にいいの。 宣言しちゃうよ。」
「本気なんだよ。
奥さんを見てみたいと言ったよな。いいよ。」
「ごめんなさい。逢わない方がいい。」
「娘に合わせたことあっただろ。キレイな娘だろ。
親の自分が言うのもおかしいけど、一番、俺に気性が似ている。
一番、俺のことを理解していると思うよ。
公務員なんかにならずに、当時の俺の事業を継いでくれたら、全部継がせたかった。」
「そうね、美人ね。さっぱりしていて、知的だし頭も良さそう。わかるわ。」
「お前だって若くない。
どうなんだ。下半身を手術する気があるのか。
可愛いオチンチンもいいけど、手術しなよ。
俺が無理しても、金を出してやる。
お前が望むんだったら、なおしな。
そして、俺が最初の男になってやる。」
・ ・ ・ ・ ・ 想像もつかないでしょ。私も聞くまで、在り得ないと思ってた。
・ ・ ・ ・ ・ どうするんでしょね。
・ ・ ・ ・ ・ 常識的な私には、答えを出してあげるのは、難しいわ。