私はあるとき突然、断捨離に目覚めました。
忘れもしない、2010年の年末。
たまたま立ち寄った近所の本屋さんで平積みになっていた断捨離の本を見たら、すごーく気になって気になって。
でも、年末の慌ただしさから本をゆっくり読む暇も無いので買わずに帰りました。
年末年始のお休みの間、なぜかその本のことが頭から離れなくて、年が明けてすぐに本を買いに行きました。
最初は、やましたひでこさんご本人が書いた本ではなくて、断捨離アンバサダーの川畑のぶ子さんの「断捨離アンになろう!」を読みました。
漫画仕立てで読みやすくて、何度も繰り返し読みました。
その後で やましたひでこさんの本も読みました。当時出ていた本は全部。
本の中にも書いてあったけど、「断捨離はただ捨てるにあらず」で、自分の人生に何が必要なのかを見つめ直すのに、本当に役立ちました。
自分自身がどういう人なのかをよく知ることにもなりました。
読んだらもう、家の中がゴミだらけに見え始めて、もう捨てたくてウズウズしました。
・・・
私の実家は、みんな基本的にモノを捨てられない人たちばかりで、お家がモノで溢れていて残念な感じでした。
なので、結婚したらスッキリと片付いた家に住めると心待ちにしていたのです、が。
なんと、亡くなった夫も同じように紙1枚捨てられないような人でした。
(結婚前に気づけなかった…)
そんなこんなで、結婚後も床が見えないような残念な部屋で不本意ながら暮らすことになってしまいました。とほほ。
断捨離の基本は「他人のモノには手をつけない」なので、ともかく自分の不要なものをゴミの日に合わせて処分しまくりました。
(途中、夫にゴミ袋を開封され、元に戻されることもしばしば。 私が自分のお金で買ったものなのだから、好きに捨てさせて~と言いたかった)
そして数か月後にやってきた東日本大震災。
当時は東京某所の6階に住んでいましたが、私の断捨離の甲斐もあってか、危険なものが落ちてきたりすることはありませんでした。
そのことについては夫も良かったと思っていたようだったけれど、夫は自分の断捨離は断固拒否。
床が抜けそうなほどの大量の本、CD、DVD、洋服、食器なんかは、一度も読んだり聞いたり見たり使ったりしていないものや、もう二度と出番が無いと私にはわかるものがたくさん。
夫に「あなた本当にこれ、死ぬまでにもう一度読むことあるの?(聞くことあるの?見ることあるの?使うことあるの?)」と何度も聞いたことがあるけど、いつもただ「置いといて」で終わりだった。
何事も後回しにしてしまう人でした…。
そして…
結局、読む、見る、聞く、使うこともなく、ましてや自分で処分することなく、夫はお星様となりました。
その後の片付けの大変だったこと大変だったこと。
・・・・・
何が言いたいかと言うと。
本当に自分がやりたいことならば、さっさとやってしまいましょう!
そして、手に入れたときにはやろうと思ったけど、その後に気持ちが変わってしまったのなら、処分してしまいましょう。
そのものを手に入れるという願いは叶ったのですから。
(読書好きだった夫ですが、最後の方ではもう体力が無いと本も読めませんでした。未開封だった夫が大ファンのアーティストのDVDも「疲れるから見ていられない」と言われて、全5巻の半分も見られませんでした)
時間も体力も有限。
もったいぶらずに、やりたいことの上位からどんどんやっちゃいましょう!
私は一人になってから、ずっとやってみたかったこと、行きたかった場所、食べたかったもの、どんどんやっていきました。
そして、本当に人生が楽しくなりました
何かを失ってしまってから気付いても、もう後戻りできないことだってあるんです。
今、やりたいことをやって、どんどん幸せになっちゃいましょう