キム・ゴウン
同い年のキャラクターに初挑戦!
学生時代に心残りも?
「携帯電話が懐かしかった」
キム・ゴウン&ノ・サンヒョン出演の「大都市の愛し方」が、
原作とは違う見どころと楽しさを届ける。
最近、ソウルCOEXメガボックスで映画「大都市の愛し方」
のマスコミ試写会が行われ、キム・ゴウン、ノ・サンヒョン、イ・オニ監督などが出席した。
同名の原作小説を基にした「大都市の愛し方」
(監督:イ・オニ)は、人の顔色を伺うことのない
自由な魂のジェヒ(キム・ゴウン)と、
世の中と距離を置くことに長けているフンス
(ノ・サンヒョン)が、同居しながら繰り広げていく、
彼らだけの恋愛法を描いた映画だ。
最近、「第49回トロント国際映画祭」の
スペシャルプレゼンテーション(Special Presentations)
セクションに招待されワールドプレミアが行われ、
公式上映まですべてのスケジュールを盛況裏に終えた。
短編小説を長編映画にしたイ・オニ監督は
「分量的に多くのものが必要だった。
個人的に本を楽しみながら読み、
ジェヒとフンスについて知りたかった。
私がもう少し理解できるものが必要だったので、
原作の作家さんが書いてくださったことをもとに
物語を完成させた」と語った。
キム・ゴウンは劇中で、人生も愛も後悔のないように
楽しみたいジェヒを熱演した。
自身を“今日だけを生きるク・ジェヒ”と呼ぶほど、
全ての瞬間に情熱を注ぐ彼女は、お酒を飲んで遊ぶだけでなく、本を愛し、勉強も欠かさないなど、
後悔のない人生を送るためにあらゆることに
熱心なキャラクターだ。
キム・ゴウンは、韓国で観客動員数1,000万人を突破した
「破墓/パミョ」以来、8ヶ月ぶりに新作を披露する。
彼女は「主人公のジェヒが私と同い年だけれど、
同い年のキャラクターを初めて演じたので、とても楽しかった。映画に出てくる携帯電話も懐かしかった。
実際に大学1年生の時に、iPhoneが初めて発売されたけれど、ワクワクしていたことを思い出した」とし、
「ジェヒを演じながら、
『私はなぜあの時、あのように遊べなかったんだろう』と
羨ましく思った。
代理満足しながらジェヒを演じた」と明かした。
キャラクターと似ている点について
「ジェヒという人物自体が、
シナリオ上でもハツラツとしていて、
すごく目を引くような性格を持つ人物だった。
なるべくそのようなジェヒをうまく表現したかった」とし、
「ある意味、ジェヒが色々な人に嫌われ、
誤解されることもあるけれど、
それをあまり1次元的に単純に見えないように、
その裏側の部分が伝わるように表現したかった」と話した。
ノ・サンヒョンは、誰に対しても簡単に心を開かない
フンスを演じた。ジェヒの唯一無二の親友で、
同性愛者の男友達役を演じた。
彼はキム・ゴウンとの絶妙なケミストリー(相手との相性)を
はじめ、完璧なアンサンブルでストーリーの没入感を高める。
グローバルプロジェクトApple TV+「パチンコ」
シーズン2とは、180度異なる姿が期待されている。
彼は「フンスを演じながら、自分だけの秘密と特徴のために
経験してきた苦しみや内面などをジェヒを通して力を得て、
成長していき、勇気を出す姿に魅力を感じた。心が動いた」
と語った。
また、「性的マイノリティの方々に会って話して、
彼らのストーリーを聞いて参考になるような話があった。
それが役に立った。そしてジェヒと交流して成長していく中で、彼女から慰められ、勇気をもらう。
本当の自分を見つけるのだと思う」とし、
「最初は自分自身も信じられないほど、
『自分が間違っているのかな?』と思い自殺も考えるが、
ジェヒを通して自分を愛し、信じるようになる。
勇気を出して努力する姿を最大限理解し、
繊細に演じようとした」と、重点を置いた部分を説明した。
原作と異なる部分を尋ねられると、
「原作は参考程度に読んだが、全部は読むことができなかった。原作の人物は、監督と追求する結末が違っていた。
シナリオの中のフンスを演じようと集中した」と答えた。
これについて監督は「原作と違う人物を作ったというよりは、
冗談を言いながら自分自身を削っていく人物を見ながら感じた
表情があった。それを映画的に見せたかった。
そのため、細かい様々なエピソードが生まれた」と付け加えた。
映画には、原作にはないデートDV、
性的マイノリティへの嫌悪に関するストーリーも登場する。
これに対して、監督は「主人公2人が経験することは、
特別な事件ではないけれど、
同時に誰でも経験しうることだと思った。
恐れて避けるのではなく、うまく対処する姿を見せたかった。
広く普遍的に、ちゃんと受け入れながら成長する姿を
見せたくて脚色した」と話した。
最後にキム・ゴウンは
「多くの方々が切実な思いで作った映画だ。
その切実さが映画に込められていると思う。
うまく伝われば嬉しい」と伝えた。
そして、監督は「映画を作る時、誰もが一生懸命になる。
今回の作品も多くの方々に観ていただきたいと
思いながら作った」と明かした。
映画「大都市の愛し方」は、韓国で
10月1日に公開される予定だ。