きのうのことがあって、


わたしはつくづく相思相愛の家には生まれなかったんだな、と思った。


それで「とっても悲しい」という感情は、不思議となくて。



「条件付の愛」しかない家に生まれてしまったんだな、と。





父は、部屋がきれいにできない私を愛せないし、


父は、自分が思い描く人生のレールの上を歩めない兄を愛せないし、


父は、すべて自分に尽くし働く母を愛せない。





無条件の愛、無償の愛というのを知らない。


だから、愛情は条件を満たし続けないとすぐに消えるもので、


「ずっと、好きでい続ける」という感覚がわからない。



母は、私を愛してくれてると思う。


きのう、父も何度も何度も言ってたけど、


私に甘い。子どもに甘い。


ほんとうによくできた母親(っていうと上目線だけど)だと思う。


おもってる。


もちろん完璧じゃないけど、



それでも、すごい人だなって、ずっと思ってる。



小さい頃はわからなかったけど、


自分が大きくなって、


自分が「いつか母親になる」というのの「いつか」が


現実味を帯びてきたら、


自分が自分の母親のようにはなれないことを思い知らされた。



母は、わたしと兄を比べない。


条件付きに愛情じゃない。


人のために、料理を作って、


わたしなんて、毎日のようにご飯を残してるのに、


それでも作ってくれる。


「おいしくない」なんてこと言うこともあるのに、それでもご飯を作ってくれる。



駅まで遠いから、駅まで送ってくれる。


迎えに来てくれる。


相手をしてくれる。


話をしてくれる。




わたしは、人のために何をする、ということがとても苦痛。


人のために動こう、尽くそうとおもったことがほぼ皆無。


人のために運転してあげようとか、ない。




ああ、そうだ。


献身的。


そういう言葉がぴったり来るな、って思う。



わたしは残念なことに、父親似。


ときどき本当にぞっとするけど、父親に似てる。まちがいなく。


お兄さんは、母親に似てる。


人のために、なにかをすることに「苦痛」と感じない人。


見返りを求めない。


わたしは人のためになにかしたら絶対に「褒めてほしい」って思っちゃうから。


態度にも出てしまうし。


「ほめて?」って口にもしてしまう。


無償の愛もない。


条件付きの愛しか、わたしは持ってない。


わたしにやさしいから、すき。


わたしのことを大切に扱ってくれるから、すき。


わたしのことをすきでいてくれるから、すき。


無償の愛なんて、ない。






話したいことがずれちゃった。


そうそう。「好きでい続ける」ってことがわかんない。


相思相愛ってわかんない。って話。




はじめて付き合った人に


「ずっと好きでいつづける。」といわれた。


そういうことをリップサービスで言う人もいるし、


盛り上がってそういうことを言い合うカップルもいる。




だけどその人の場合は、本当にそう思っているし


ほんとうに好きでい続ける人だった。


どう説明していいのかわからないけど、


「わたしだから、すきでいつづける」んじゃなくて、


相手が誰であっても、好きになったらずっとすき。っていう人だった。


のろけでもなく、自慢でもないですよ、これ。


きっと、わたしの次に好きになった人相手にも


付き合っていく限りずっとすきでいつづけられる人だったんです。



こういっては難ですが、


彼はそんなに頭のいい方ではなくて、


どちらかといえば、要領がわるくて、天然で


(当時はその要領のわるさとかがかっこわるいなーって思ってた。ごめんなさい。)


騙されやすくて、疑うことをしらなくて、素直な人でした。





だからというか、なんというか、


彼が何の疑いもなく「すきでいつづける」と言えることも


たぶんそれを実行できることも、


わたしにはすごく居心地のわるいものでした。




どうしてそう思えるんだろうって


高校生ながらに疑問におもってた。


彼の言葉を疑うんじゃなくて、ただただ不思議だった。


口にはださずに、「そう」とだけ返していましたが。


そういう風に思える人種がこの世にいるってことが


わたしにはすごくふしぎだった。




でも、いま思えば、かれは円満な家庭ですくすく育ったんだなって。


彼のお母さんはすごく変わっているけど、いい人で、


明るくて、おちゃめで、かわいくて、天然で、おもしろくて(笑)


まさに無償の愛をもっている人でした。


彼のお父さんにはお会いしたことなかったけれど、


話を聞く限りではすごく温和でほわほわした人。



怒られた記憶なんてほとんどないって言ってた。


彼自身、家族が大好きで、


家族に愛されてるって確証をもってた。




だから、人をずっとすきでいるって言うことを


体感的に、しっている人だったんだなぁって。


だから、何の疑いもなくそう思ってたんだなって。




わたしは、そういう風に言われるたびに心が痛かった。


自分の方はいつか好きじゃなくなることを知っていたから。


一時的だってことを知ってたから。


「いつか」は、1年後かもしれないし、2年後かもしれないし10年後かも。


それでも、そのいつかは必ずやってくるものって。


だから、同じように「わたしもずっとすきでいる」と言えない自分が


なんだかすごくみじめだったし、


同じ思いを持ってあげられないことに居心地が悪いなって思ってた。




わたしは誰を好きになっても、素敵だと思っても、ハマっても


男の人を「すきでいつづける」なんて思えたことがない。


もしかしたら、永遠に思えないのかもしれない。


そう思えるようになるための


大事なアイテムをすでに取得できなくなる場所にいるから。



ドラクエVで言えば、


幼少期のモンスターは青年期になると出てこなくなるヤツもいるから


うっかり戦わなかった敵がいると、


図鑑にそいつは永遠に載らない、みたいな?





理想の結婚相手は、大好きなひとじゃなくて、


きらいだなって思う部分やいらだたせる部分がすくない人。って思ってた。


感覚的なものが似てて、


けんかしない相手。


恋愛としてスキ、なんていらないって思ってた。



恋愛としてスキっていうのがあると、


いつか冷めてしまうから。


友だちのようにいられれば、いいって。




だから、こういう風におもってたんだな。



ああ、なんかとりとめがなくなっちゃった。


けっきょく、何が書きたいんだろう、わたし。


ま、いいや。


犬のさんぽに行ってつかれたので、


おフロはいってきます。