カウンセラーさんは、
友だちじゃない。
バイト先の先輩ともちがう。
会社の面接官ともちがう。
近所のお兄さんとも違う。
だから、正直どうやって接していいのか
わからない。
私は、人見知りする方じゃないけど、
カウンセラーさんに対する
「知らないヒト」感が
なかなか抜けない。
初対面のヒトにまで、
自分のことペラペラ話せるほど
わたしはひとなつっこくもない。
相手がカウンセラーさんじゃなかったら、
きっと仲よくなろうとおもって、
相手のことをもっと知ろうと思って、
いろんな価値観の話をすると思う。
恋愛に対する意識だったり、
仕事への考え方。
基本的な人との付き合い方とか、
趣味や好きなこと。
話し方や、ノリ。
そういったことを知って、
自分との共通点や相違点を感じながら
「この人と色んな議論して、
こういう考え方もあるんだーって
知っていきたい。理解したい。」
って思って、話して、
居心地がいいと思う相手とだけ、
もっと親しくなっていく。
カウンセラーさんは違う。
友だちじゃないから。
カレシでも、カレシ候補でもない。
彼には申し訳ないけど、
名前ですら、正直おぼえてない。
そんな相手に
「わたしって、こうなんです~。」
なんて言ってどうする?
と、思ってしまう。
世間話をして、たのしく笑って
お会計して帰る、なんて
カウンセリングの意味がない。
かといって、彼と友だちになろうとすると
カウンセリングが成立しなくなるじゃないかなって
おもう。
カウンセリングは、
カウンセラーと私の間に
人間関係がないから、
成立しているものなんじゃないかなって。
友だちだと「この人に嫌われたくない」って意識が働いて、
なかなか本音を言いづらかったりするし、
自分のドロドロして汚いところとか、
嫌いなところ、
人には言えないような暗い話を
話しづらいものだけど、
カウンセラーさんはあくまで客観的なプロとしての立場で
相手を否定することなく、
話をきいてくれる。
でも、友人関係を築こうとしてしまったら、
きっと「嫌われたくない」って意識が働いて、
深い話はしなくなる。
いっそ仲のいい友だちになってしまえば、
言えることも出てくるだろうけど、
大学でゼミが一緒だっただけの子に、
自分の深刻な悩みをいきなり打ち明けたりしないように
ある程度の距離のある友だちに、
深い話をすることは、ないとおもう。
いつも友だちとは、何はなしてるのかな?
って、自分で考えると、
「なんかあったー?」って聞いたり、
「聞いてよぉーー。
今日さー、ちょーーイヤなことあってさー」
って、甘えてグチったり。
面白いことがあったら
即ネタとして、しゃべったり。
それは、相手が自分のことを
かわいがってくれてるって
わかってるから出来ることで。
カウンセラーさんは、そういう存在じゃない。
理解しようとしてくれるし、
話を聞いてもくれるし、
否定もしないと思う。
おもうけど。
かわいがってくれるっていうのは、
もっと特別扱いが含まれてるもの。
相手に甘えるのは、
自分のことを好きになってもらいたい、
かまってもらいたいっておもうから。
だけど、カウンセラーさんに
個人的に好かれようとするのは、
いけないっていうか。
好かれようとして、どうするの?っていうか。
うまくいえないけど、
そういう対象とは、ちがう。
「仲よくなるため」以外のおしゃべりって
どうやってしたらいいのか。
わたしには、わからない。
そもそも、カウンセラーさんと仲よくなるために
カウンセリングを受けてるんじゃないし。
そもそも、カウンセリングの最中の私は、
おとなしすぎるもん。
聞かれたことに、
ふや~っと笑って「はい」とか「いいえ」とか
答えるだけの私なんて、
いつもの私とはちょっと違う。
それともあっちが本物なのかな?
カウンセリングルームにはいると、
結構頭真っ白になっちゃうんだよねー。
机と、椅子と、時計とカレンダーしかない部屋で
知らない人と二人っきり。
そりゃ、緊張もするし、
気まずい雰囲気にもなるよなーーー。