タロは娘の働く病院で
エンジェルケアを受けました。
新米獣医師になったばかりの娘が
先輩に教わりながら、
タロの毛を整え、
ふわふわで綺麗な姿にしてくれました。
昔は家族の中で一番下で(笑)
タロに本気で噛まれていたあの娘が、
「◯◯を噴射していたら?」
「何ができたんだろう?」
夜間の急変を振り返り、
自分なりに必死で考え続けています。
院長夫人(GM)は娘に
「1人で病院を開けて処置ができるよう、タロちゃんが課題をくれたね」
と声を掛けてくださった。
タロがいなければ、
娘の職場に行く機会はなかったと
思います。
仕事終わりにもかかわらず、
スタッフの皆さんが見送りに
集まってくれた。
院長夫人が
一人ずつ紹介してくれたあの時間も、
タロが結んでくれたご縁でした。
息子はあの日外出していて、
夜間病院から帰る時にたまたま合流。
タロを見るなり、
ただ呆然としていました。
双子は今年から社会人。
息子は中学で、
てんかん発作を経験し、
体調の波の中で
タロと一緒に大人になった。
テスト期間は体調を崩しがちで、
私はタロと高速道路を乗り継ぎ学校まで送り🚗
公園で帰りを待った日もありました。
息子は
「発作の時って、眠って夢を見てるだけだから。
きっとタロは苦しくなかったよ。」
私自身も10代でてんかん発作を経験したから
その言葉は納得できたし、
救われました。
大学時代は昼夜逆転しがちで、
タロは散歩して朝ご飯を食べたら必ず
息子の布団に潜りこみ、
昼過ぎまで一緒に寝てた。
私が居ない時、水分補給や散歩も息子の役目。
タロはいつも、彼の隣にいました。
そして今、息子は毎朝6時に起き、
スーツで出勤している。
あの頃からは想像できない姿です。
タロは双子を見届けてから旅立ったのかな。
そう感じます。
