清水社長は、良心がまだ残っているタイプの凡人だったようだ。
歴代社長のような東大出ではなく慶応出身なので、脳みそのブチキレ具合が足りないのかもしれない。しかし、一体、誰がこの貧乏くじを引くというのだ。

=========
東電の清水社長、入院 極度のめまい訴え

2011年3月30日12時30分 朝日新聞

 東京電力は30日、原発事故の陣頭指揮をとっていた清水正孝社長が、29日夜、極度のめまいを訴えたため入院したと発表した。清水社長は震災後、体調不良を訴えて、陣頭指揮から一時、離れていた。
医者:ではCTスキャンを念のためにとりましょう。
患者:CTスキャンって、沢山の放射線を浴びるんじゃないんですか。
医者:テレビの見過ぎですよ。大丈夫です。
患者:本当に健康に悪影響はないんですか。
医者:はい。
患者:どうして放射能なのに、影響がないですか。
医者:だって浴びるのはあなたで、私じゃありませんから。


東電:この程度では健康に影響はありません。
被曝者:本当にはないんですか。放射線って遺伝子を傷つけるんでしょう?
東電:大丈夫です。
被曝者:どうして大丈夫なんですか。
東電:だって影響があるとしても、何年も何十年も先ですから。
被曝者:だったら影響があるじゃないですか。
東電:ハハハ。それまでにはウチはもう潰れてますから、関係ありませんので、大丈夫です。
もうやめたいのに、やめられん。
このままでは、肩こりで倒れてしまう。

どうやら1号機は相当まずいようだ。燃料棒がむき出しになっているなら、圧力容器も早晩、やられるだろう。2号機の圧力容器の底にたまっている燃料棒は、放っておくと熱くなって再臨界するか、あるいは圧力容器を溶かしてしまう。

なんとか冷却が継続できるように祈るしかない。
その間に、もっと強力な冷却方法を構築する以外、逃げ道はないだろう。
それはとても大変なことだが、全世界の力を合わせれば、可能かもしれない。


==============
福島原発、専門家ら「3つの懸念」 燃料棒激しく損傷
2011/3/30 6:21  日経新聞


 東京電力が福島第1原子力発電所で1号機の炉心冷却を急ぐのは、燃料棒の損傷がもっとも激しいとみられるからだ。炉内の冷却水が減って燃料棒のかなりの部分が露出、一部溶けている可能性があるとの見方が多い。2号機も1号機に次いで不安定な状態が続く。水を入れると圧力容器内の圧力が上昇して危険なだけでなく汚染水が増える恐れもあり、注入量は慎重な調節が必要だ。

■1号機「空だきに近い状態」

 1号機は地震後、燃料棒の露出が最初に起こったとみられている。水の注入により水位はある程度回復したが、燃料棒の露出時間が長かったため損傷の割合が最も高いと考えられている。

 原子炉内の通常運転時の温度は約285度だが22日ごろから上昇し一時は400度に達した。水の注入増により200度まで下がったが29日午前2時には再び329度まで上昇した。東電は28日夜から注入量を2割前後増やし、29日午後には300度を下回った。

 東電のデータでは1号機の燃料棒は約4メートルの長さの約4割にあたる160~165センチ、水面から出ている。ただ精度には疑問も出ている。高橋実・東京工業大准教授は1号機の燃料棒は「大部分が露出して空だきに近い状態になっている可能性が高い」と指摘する。

 「炉内が4~5気圧の状態で水蒸気の温度がこれほど高くなることは普通はない」といい、燃料棒がほとんど冷えていないとみる。「津波で電源が喪失したとき、最初に動いた非常用システムでの冷却がうまくいかなかったのではないか」と原因を推測する。

 半面、1号機では圧力データなどから見て、圧力容器自体は比較的健全に保たれているとみられる。このため、放射性物質の外への漏れは今のところ少ないようだ。

■2号機、圧力容器もなお不安定

*は計器が一部故障、または故障の可能性。▲はマイナス

 1号機に次いで損傷の度合いが大きいとみられるのは2号機。二ノ方壽・東京工業大学原子炉工学研究所教授は「燃料棒は半分以上溶けている可能性も否定できない」と指摘。「溶けた燃料は水で冷やされて固化し、圧力容器の底にたまっている」と推測する。底の弱い部分、制御棒を出し入れするパイプなどから格納容器へと抜け周囲への高濃度の汚染につながっているもようだ。29日夕には圧力容器内の温度は約200度まで上がるなど不安定な状態が続く。

 1、2号機に比べて3号機の燃料の損傷度合いは低いとみられる。炉内の温度なども安定している。ただタービン建屋のたまり水表面の放射線量は毎時750ミリシーベルトと、2号機タービン建屋に次いで高い。容器の部分的な損傷なども想定される。
■3号機含め汚染水除去は難航

 東京電力は福島第1原子力発電所の原子炉を冷やすための注水と並行して、タービン建屋地下にたまった放射性物質を多量に含む水の除去を急いでいる。汚染水を抜かないとポンプや配線に作業員が近づけず本格的な冷却機能を回復できない。



 汚染水の排水は24日に1号機で着手した。汚染水をタービン建屋内にある、原子炉から送られてくる水蒸気を冷やして水にする復水器に移す作業をしている。3台のポンプを使うが、くみ上げられる水の量は毎時約20トンどまりだ。

 1号機の復水器の容量は1600トンで、まだ余裕がある。たまった汚染水が「減ったようだ」と指摘する作業員もいるというが、正確な量は把握できず、いつ作業が完了するかはっきりしない。

 2、3号機の復水器の容量は3000トンあるが、いずれも満杯。復水器に汚染水を入れるには、既に入っている水を別の場所に移さなければならない。こうした「玉突き作業」が3号機で28日に始まり、29日夕には2号機でも開始した。

 原子力安全委員会の代谷誠治委員は29日夜の記者会見で、「汚染水を人工池や使わなくなったタンカーで処理したり、米軍の力を借りたりすることもありうる」と述べた。貯蔵設備を作る際は汚染水が漏れないよう「しっかり対策すべきだ」とした。東電は「事業者としては現時点では(汚染水を)外に出すつもりはない」としている。

 経済産業省の原子力安全・保安院は29日、福島第1原発から16キロ南方の岩沢海岸で採取した海水中に含まれる放射性物質のヨウ素131の濃度を発表。28日午前8時45分に採取した水では国の基準値の58.8倍の濃度で、前日の7.3倍から上がっていた。

 27日には同原発の北側の海水からも高濃度のヨウ素131が検出されている。保安院は「沖合では北から南に海流が流れており拡散している」と分析している。
さきほどの産経新聞に出ていた医者どもの発言だが、どれも凄い。発狂しそうになってきた。

==========
 ▼4分の1程度

 会場の参加者「被災者から『乳児に母乳を飲ませているが、放射性物質が母乳に蓄積されないか』と相談を受ける。『母乳が不安ならミルクに変えなさい』という報道もある」

 菊地透氏「母乳を与えるべきでないというニュアンスなら、それはウソ。母乳はすばらしいもの。お母さんが放射性物質を取り込んだとしても、お母さんの体がフィルターになっているので、母乳の放射性物質のレベルは下がる。それに、そもそもお母さんの体に取り込まれる放射性物質自体も少ない」

 大野和子氏「(放射性物質の母体からの)母乳への移行率は、4分の1程度といわれる」
==========

赤ちゃんの放射線への反応が、母親よりも数十倍高いことを考えると、4分の1も母乳に移行するなら、母親よりも遥かに高いダメージを受けることになる。なぜそれで安心できるというのか?


===========
 参加者「福島県の牛から放射性物質の基準を超えた生乳が出たということだが、福島県に住むお母さんも同じ空気を吸っている」

 清哲朗氏「放射性ヨウ素は分子量が大きく、重いので地面に落ちるのではないかと思う。空気中にいつまでも漂っているという考え方には賛同しかねる」
===========

放射性ヨウ素の浮遊⇒雨で地面に落ちる⇒服や靴などにつく⇒家に入る⇒口に入る
放射性ヨウ素の浮遊⇒雨で地面に落ちる⇒乾燥して地面の近くに舞い上がって吸い込む

という風になっていて、いつまでも空気中に<漂っていない>から怖いのだと私は理解している。


==========
 ▼洗濯物も平気

 参加者「私は助産師で、普段から育児製品を煮沸して消毒するよう勧めている。煮沸は安全か」

 菊地氏「放射性物質は煮て濃縮されるということはない。水中にあるものだから、熱すると気化するだけ。今までやっている通りやってもらえばいい」
==========

煮沸したって放射性物質は変化しないから怖いのでは?
煮沸したら、放射性物質は洗うよりもよく落ちるから、安全性が高まる、という風に返事しないといけない。しかし気化して部屋の中の空気中に出てくると、それはそれでかなり怖い。


=========
 大野氏「放射性物質は水に溶けているわけではなく、混交しているだけ。濃縮されていくということはない」
=========

生物はたとえば骨や甲状腺に放射性のヨウ素やセシウムを集めてしまう。これは「濃縮」では?


=========
 参加者「行政機関や研究機関などで、発表される(放射性物質などの)数値が異なったり、後から修正されたりする。何とかならないか」

 菊地氏「そのために今回のような講演会をしている。専門家集団が共通の認識を持って動くようにすべきだ」

 清氏「そして、私たち専門家団体がそれを周知していくことが重要だ」
=========

専門家だけが同じ見解で情報をコントロールする、できる、すべきだ、という考えは、非常に傲慢な態度だ。


=========
 ▼汚染といえるか

 司会・中村仁信氏「原発の近くまで行って正確な報道をしたいというマスコミや、もっと近くまで行って被災者を助けたいというボランティアもいる。私は被曝の基準値1ミリシーベルトは低すぎるのではないかと考えている」

 丹羽太貫氏「『汚染』という言い方も気になる。コンタミネーション(汚染、汚染物質)というと捨てるものというイメージで、われわれはすぐにレッテルを貼ってしまう。同じように、このレベル(の放射性物質の濃度)で、福島県の人を『被曝者』というとおかしくなる。それをいうなら、『日本国民が被曝者』『世界中が被曝者』といわなければならない。『汚染』『被曝者』という言葉は軽々しく使ってもらいたくない」
=========

まさにそうだ。世界中が「汚染」されており、全人類が「被曝者」だから問題なのだ。だから、「汚染」「被曝」といわねばならない。


=========
 参加者「しかし、自然界には存在しない(人工的な)放射性物質が出ているのだから、『汚染』と言わざるを得ないのではないか」

 丹羽氏「『汚染』という言葉は強すぎる」
=========

出た!!!
得意の言い換え!!!
汚染を何と言い換えるつもりなのか?
生体内における化学反応は、精妙に構成され、0.5~2.0電子ボルトというオーダーで運営され、電子の移動距離も数オングストローム(1/100,000,000cm)という距離にとどまっている。我々の身体は「神殿」なのである。

それに対して放射線は、その十倍あるいは百万倍、数十~数十万電子ポルトというエネルギーを持ち、電子はミリメートル、センチメートル、メートルというオーダーで移動する。

=============
「この電子は、原子の大きさよりはるかに大きな距離を跳梁し、いかなる結合をも切断する能力をもっている。生化学系では、化合物の特別な空間的配置によって、反応が微妙にコントロールされている場合が多い。高速電子はこの微妙な空間的配置におかまいなく、どこででも何でも破壊してしまう。」(ゴフマン『人間と放射線』40頁。)
=============

放射性物質を一分子でも体内に取り込んでしまえば、身体の中にこの乱暴者を抱え込むことになる。これが「正確な知識」というものだ。これまでの核実験やチェルノブイリのために、私たちの身体には既に、かなりの人工放射性物質が取り込まれており、神殿は乱されている。今回の事故は、我々の至近距離で生じた、神殿への冒涜なのである。それをなぜ平気でいられるのか。

==============
また現在、1ミリシーベルトとされている年間被曝限度量についても「100ミリシーベルト以下では、健康に影響はないというのがICRPの公式的な見解だ」として、見直しを議論すべきだという見解を示した。
==============

と言っているが、

http://ameblo.jp/anmintei/entry-10832471175.html


で論じたように、これはとんでもない嘘である。日本放射線技術学会の関係法令等検討小委員会の出した報告から再度、引用しておく。

==========
低線量放射線におけるヒトの健康影響においては,確定的影響は起きない.低線量被曝において起こる可能性は,確率的影響である.発癌など確率的影響は,環境影響との複合影響と考えられ,線量と線量率が低くなるほど,発癌の誘発リスクは小さくなる.しかし,低線量における発癌リスク評価の基礎となっている日本の原爆生存者に対する疫学調査からは,低LET放射線に関して約50~100mGy以下での過剰リスクの有無を証明することは期待できない.

一方,分子遺伝学から疫学研究を補足すると,ヒトおよび実験動物の発癌の機序は細胞核染色体中のDNAが標的であることが証拠付けられている.照射を受けた細胞にはDNA損傷を修復する能力があり,変異や発癌リスクが軽減されることを示す証拠は数多く発表されている.

しかしながら,放射線照射によるDNA損傷は複雑であり,損傷を正確に修復することは非常に難し
い.これらの結果をまとめると,細胞中のDNA損傷修復作用は放射線による発癌リスクを相当に軽減するという説は大いに考えられるが,現在までの知識では低線量における発癌リスクは,その修復機能によってすべて消失すると考えるまでには至っていない.

結論としてICRPは,確率的影響のしきい線量は存在しないとする仮説を支持し,低線量・低線量率の被曝においても,放射線防護上の確率的影響は線量とともに増加すると考えている.
=========

つまり、ICRPは、1ミリシーベルトどころか、どんなに少ない放射線でも影響がある、という仮説を支持してるのである。どうして平気でこんな嘘をつけるのかというと、おそらく、

http://ameblo.jp/anmintei/entry-10833416702.html


で見たように、日本原子力学会の嘘を孫引きしているのではないかと思われる。

(追記:と思ったら、「放射線防護について勧告する国際放射線防護委員会(ICRP)の委員、丹羽太貫・京都大名誉教授が基調講演」とあるので、こいつは、ICRPの委員なのだ!どうして「線形しきい値なし仮説」と、「100ミリシーベルト以下は安全」という「しきい値仮説」とを、頭の中で両立させられるのか、私には理解できない。)

東大でもそうだが、医学部の連中というのは、差別意識が強い。自分たちは一般の東大の連中とは違う、と思っている。たとえばスポーツクラブなども、全て「鉄門」という名前をつけて、普通の学生とは別になっている。「鉄門野球部」「鉄門サッカー部」「鉄門テニス部」とかいう具合である。

大学のキャンパス内には自分たちを更に囲うような塀を作ってはいけない、というルールが東大にはあるのだが、医学部のある建物は古い塀を残してあった。その建物を改修する際に、この塀も改修しようとしたので、「この際、取り払うように」と勧告を受けたら、医学部は「塀には手をつけないで残します」と言った。どうしても、自分たちを区切りたいのである。

そういう差別的な人間は、思考力が弱る。なぜなら、何かから目を背ける姿勢を維持していては、科学的思考を展開することができないからだ。そうすると、自分の周囲の自分の立場を左右できる人間に右顧左眄することになる。自分の頭で考えないで、業界で言われていることを「正しい知識」と鵜呑みにするようになる。原子力安全欺瞞用語体系はその一種だが、医学も相当なものである。




==========

「生活、今まで通りに」 放射性物質の専門家ら講演会
産経新聞 3月30日(水)7時57分配信

拡大写真
【原発講演会】大野和子・京都医療科学大学教授(写真:産経新聞)
 ■母乳、与えても大丈夫 「被曝者」軽く使わずに

 東京電力福島第1原子力発電所の事故で、放射性物質(放射能)への動揺が広がっている。水道水や農産物からは暫定基準値を超える放射性物質が見つかり、被曝(ひばく)の相談も増えた。そんな中、放射性物質や放射線医療の専門家らが集まった「福島原発災害チャリティー講演会」(主催・医療放射線防護連絡協議会)がメルパルクホール(東京)で開かれた。専門家らは「健康被害のリスクはきわめて低い」「正確な知識を持ってほしい」と訴えた。

 講演会では、専門家の立場から放射線防護について勧告する国際放射線防護委員会(ICRP)の委員、丹羽太貫・京都大名誉教授が基調講演を行った。放射性物質について説明し、福島県の住民も他都道府県の住民も健康被害を受けるリスクがきわめて低い理由を科学的に説明した。

 また現在、1ミリシーベルトとされている年間被曝限度量についても「100ミリシーベルト以下では、健康に影響はないというのがICRPの公式的な見解だ」として、見直しを議論すべきだという見解を示した。

 このほか、4人の専門家が講演を行い、その後、丹羽氏らとパネル討論を行った。会場には医療関係者ら約150人が集まり、パネリストとなった講演者らに質問した。

 また、募金も行われ、参加者から義援金計24万4538円が寄せられた。福島原発に関連する機関や事故の対処に努める機関に送られる予定。

 パネル討論の詳細は以下の通り。

 □講演者ら

 丹羽太貫・京都大学名誉教授

 香山不二雄・自治医科大学教授

 清哲朗・元厚生労働省医療放射線管理専門官

 大野和子・京都医療科学大学教授

 菊地透・医療放射線防護連絡協議会総務理事

 ≪司会・進行≫

 中村仁信・日本医学放射線学会防護委員長

 ▼4分の1程度

 会場の参加者「被災者から『乳児に母乳を飲ませているが、放射性物質が母乳に蓄積されないか』と相談を受ける。『母乳が不安ならミルクに変えなさい』という報道もある」

 菊地透氏「母乳を与えるべきでないというニュアンスなら、それはウソ。母乳はすばらしいもの。お母さんが放射性物質を取り込んだとしても、お母さんの体がフィルターになっているので、母乳の放射性物質のレベルは下がる。それに、そもそもお母さんの体に取り込まれる放射性物質自体も少ない」

 大野和子氏「(放射性物質の母体からの)母乳への移行率は、4分の1程度といわれる」

 参加者「福島県の牛から放射性物質の基準を超えた生乳が出たということだが、福島県に住むお母さんも同じ空気を吸っている」

 香山不二雄氏「牛で放射性物質がどのように吸収されたか。福島県の空気に現在、どれくらい濃度があるか分からないが、(呼吸器ではなく)消化管から吸収されたのではないか。(母乳に蓄積という話は)女性の母乳にダイオキシンが含まれていたという問題から類推して出てきたのかもしれない。ダイオキシンは(人間の体に含まれる脂などに溶けやすい)脂溶性物質だが、放射性物質はそういうことはなく、(母乳における)濃度が高いことはない」

 清哲朗氏「放射性ヨウ素は分子量が大きく、重いので地面に落ちるのではないかと思う。空気中にいつまでも漂っているという考え方には賛同しかねる」

 ▼洗濯物も平気

 参加者「私は助産師で、普段から育児製品を煮沸して消毒するよう勧めている。煮沸は安全か」

 菊地氏「放射性物質は煮て濃縮されるということはない。水中にあるものだから、熱すると気化するだけ。今までやっている通りやってもらえばいい」

 大野氏「放射性物質は水に溶けているわけではなく、混交しているだけ。濃縮されていくということはない」

 菊地氏「このほか、洗濯物を外に干していいかとか、外で履いた靴はポリ袋に入れるとか、よくメディアで言われている。専門家がコメントしているものもあるが、『余裕があれば…』という前提で少しコメントすると、その部分だけが大きく掲載されてしまう。私は日常通りにやっていくのがいいという考えだ」

 参加者「行政機関や研究機関などで、発表される(放射性物質などの)数値が異なったり、後から修正されたりする。何とかならないか」

 菊地氏「そのために今回のような講演会をしている。専門家集団が共通の認識を持って動くようにすべきだ」

 清氏「そして、私たち専門家団体がそれを周知していくことが重要だ」

 ▼汚染といえるか

 司会・中村仁信氏「原発の近くまで行って正確な報道をしたいというマスコミや、もっと近くまで行って被災者を助けたいというボランティアもいる。私は被曝の基準値1ミリシーベルトは低すぎるのではないかと考えている」

 丹羽太貫氏「『汚染』という言い方も気になる。コンタミネーション(汚染、汚染物質)というと捨てるものというイメージで、われわれはすぐにレッテルを貼ってしまう。同じように、このレベル(の放射性物質の濃度)で、福島県の人を『被曝者』というとおかしくなる。それをいうなら、『日本国民が被曝者』『世界中が被曝者』といわなければならない。『汚染』『被曝者』という言葉は軽々しく使ってもらいたくない」

 参加者「しかし、自然界には存在しない(人工的な)放射性物質が出ているのだから、『汚染』と言わざるを得ないのではないか」

 丹羽氏「『汚染』という言葉は強すぎる」

 参加者「野菜から検出された放射性物質は、健康への影響とはほとんど関係ないレベルということだが、出荷制限、摂取制限が行われている。そうならないために何かすべきではないか」

 大野氏「専門家が阻止すべきだということだが、これから、容認できる放射性物質の濃度を決めていかなければならない。(ほかの農産物にも暫定基準値以下の放射性物質が含まれていることが知られ)、私たちも一般の人から、『こんなに含まれているなんて、隠していたでしょう』といわれる。まずは、あらゆるものに含まれていることを多くの人が知っていることが重要だ」


まず、ビフォーアフターの「匠」を短調に変換したものを流して、盛り上がってきたところで、次のビデオを音を消して再生しましょう。



そして、自分で、

なんということでしょう~

と言うと、気分が出ます。

それでもまだ、匠の技で、
「安全」で
「健全」で
「健康に影響はありません」ので
ご「安心」ください。


と付け加えると、嬉しくなります。
ビフォーアフターの写真は以下。

$マイケル・ジャクソンの思想(と私が解釈するもの)著者:安冨歩


$マイケル・ジャクソンの思想(と私が解釈するもの)著者:安冨歩
また猛烈に肩こりになってきた。これ以上やっていると、本当に健康を害するので、もうこのあたりで大幅にペースダウンせざるを得ない。ここらでもう一度まとめておきたい。

17日に下に添付した記事を書いた。あれからもう12日も過ぎたとは。。。記事を読みなおしてみて、事態は一進一退である。その後の進展は次のとおりだ。

【良い知らせ】
(1)5号機と6号機と共用プールの使用済燃料はなんとか大人しくしてくれている。
(2)4号機と3号機とのプールへの注入作戦は、ある程度成功した。
(3)電源が全ての原子炉に通った。

【悪い知らせ】
(1)1号機が熱くなっている。
(2)2号機の圧力容器および格納容器が破損し、極めて高濃度の汚水が数千トンも溜まっている。
(3)1号機と3号機とでも汚水大量にが溜まっている。
(4)汚水の処理がお手上げ状態になっている。
(5)プルトニウムが出ている。
(6)2号機はめちゃくちゃに壊れていた。1号機、3号機も冷却系の復旧は極めて困難。
(7)福島県に高濃度の汚染地帯が生じている。
(8)首都圏にも多少ながら放射性物質が降った。
(おまけに)浜岡原発が停止どころか、点検中のやつまで再開しそうである。

最大の問題は、相変わらず欺瞞言語が健在であることだ。これを打ち破らない限りは、なんともならない。さすがに「安全です」は言えなくなっており、「健康に影響はありません」も減ってきているが、相変わらずゴニョゴニョ言っている。

ウソツキかどうか見分けるポイントは、しゃべっているやつの目をよく見て、声をよく聞くことだ。内容を聞いてはいけない。信念にしたがって喋る人は、恐れていないので、目はしっかりとしており、声はよく響く。

ウソツキは目がウロウロになっており、声も割れ鐘のように響かない。あるいはさらにおかしくなった連中は、目がキラキラしていて、声のトーンが異常に高くなる。いずれの場合でもウソツキは、こんな事態なのにニヤニヤしたり笑ったりする。

これから何が起きるのだろうか。

(1)圧力容器と格納容器が破損しているというのは、極めて深刻な事態である。
(2)今更、塞ぐこともできないので、高レベルの放射能がどんどん流出してくる。
(3)そうすると、発電所内の放射線のレベルが上昇していく。
(4)それでは作業ができないので、外部に捨てざるを得ないので、外部への著しい汚染が広がる。
(5)そんなこんなしているうちに、炉心や使用済燃料が熱くなり、どんどん壊れていく。
(6)特に1号機がいまは危険である。
(7)2号機は穴が空いていてかなりヤバい。
(8)3号機はMOXでもともと怖い。

ここで止められるのかどうかが、運命の分かれ道である。私の予想は、

原子力安全欺瞞言語を使っている限りは、止められない、

である。これを打ち破り、

名を正す

以外に道はない。それには、斑目とかそういう連中を全員クビにして、小出さんとか今中さんとか藤田祐幸さんとか石橋克彦さんとか、そういう人々を据えるのが一番簡単である。

実際、彼らの予想が的中して今回の事故が起きたのであり、予想が的中した以上、彼らが科学的に正しかったことが証明されたのである。間違っていた連中は排除して、正しかった人々を入れない限り、今のような危機には決して対応できない。対応できなければ、原発は100%終わりである。もしも原子力を生き延びさせたいのであれば、反原発の学者に頼むしかない。

彼らは、彼らの責任ではないというのに、一様に、自分たちが力不足で原発を止められなかったことを悔やんでいる。「ほうら見ろ、俺達のいった通りだろう」などという態度は微塵も示しておられない。その上、小出さんなどは、「東電は私にとって敵だけれど、今は、エールを送りたい」と講演の冒頭で言っておられた。これほどに誠実な人々である。政府は、勇気を持って彼らに頼んで欲しい。少なくとも、彼らを入れて御用学者や電力会社と議論させて、なんとかする道を探さないとどうしようもないだろう。

もし、こういう措置がとられず、名が正されなければ、ジリジリと事態は悪化して行くだろう。原子炉は容赦なく放射能をバラマキ、人を排除して、勝手に熱くなっていく。事態が収拾できなくなると、責任ある部署にいる連中は、斑目を見習って次々と、

「ぼく、わかりませ~ん」

と言い出して開き直る。良心が残っていて開き直れない人々は、次々に自殺するか行方不明になるだろう。そうすればもう、誰も何もできなくなる。

ここから先は、最悪のシナリオである。

(7)原子炉のいずれか一つが臨界に達するなり、水蒸気爆発を起こすなりすれば、全員撤退せざるを得ない。
(8)そうなると6機とも放棄されるので、いずれは破局を迎える。
(9)そうなると、福島第二原発も放棄せざるを得なくなり、そちらの4機もいずれ破局を迎えるかもしれない。

10機の原発がオシャカになった日本に、まだ住めるのかどうか、私は知らない。少なくとも、日本の技術や、日本の食品や、日本の自然や文化に対する、海外の人々の信頼やあこがれは一切失われ、まったく相手にされなくなることは確実であろう。浜岡原発までそうなったら、もうオワリといって良かろう。


==========福島第一原発:全体的な見通し。名を正すべし========

原発について色々書いているうちに、猛烈な肩こりになってしまった。少なくとも現時点では、放射線による健康被害よりも、肩こりの方が私にとって深刻である。枝野長官でさえ8時間休んだらしいから、職務上、何の関係もない私が、こんなことで疲れても意味が無いので、ペースダウンしたい。

色々調べて回った結果をまとめておきたい。言うまでもないが、私はど素人で、情報は全てマスコミ経由であるから、下記が真実かどうか、知らない。知らないが、そういう情報を私自身の思想に基づいて分析し、まとめたものであり、その点においてのみ意味がある。これが後に明らかになることと、全くかけ離れていれば、私の思想が根本的に間違っていることが明らかになる、というメリットがあるので、書いておきたい。




【(1)最悪、事態はどこまでいくのか?】

我々の運がどこまでも悪く、東電も政府もまともなことを一切しない、という条件で考えてみると、以下のような悪夢のシナリオが考えられる。

・放射線レベルが上昇して、東電職員が全員撤退する。
・放ったらかしになった1~3号機がメルトダウンする。

ここから先が情報不足でよくわからないのだが、おおまかに言って三つの可能性がある。

(Barry Brook)圧力容器の下の炉心キャッチャーが受け止めて、そこで止まる。

(大前研一)再臨界になったら圧力容器が爆発し、格納容器も破損するが、そこで止まる。

(今中哲二)溶けた炉心材料が格納容器の下にためている水と反応すると水蒸気爆発を引き起こす恐れがある。そうなるとチェルノブイリ事故に限りなく近づく。(今中氏は京大原子炉実験炉の助教。「熊取六人組」の一人)

1号機と3号機とは、格納容器全体に海水が入っている。大前研一は、この水が緩衝材になるので更に安全だと言っていたが、この海水は水蒸気爆発を起こさないのだろうか?

もしも不幸にも今中説が的中すれば、1~6号機の全てが吹き飛ぶことになろう。そうすると、1~3号機の炉心、更に、1~6号機に蓄積されている使用済み燃料数千本が、全て撒き散らされる。これは、チェルノブイリを遥かに上回る事故になる。アメリカが80キロ以上への退避を自国民に勧告し、ドイツやフランスが首都圏からも退避しているのは、この事態の可能性を考えているからだと思われる。

この可能性を排除できないのであれば、首都圏からでも、若い人で、退避できる人は退避した方が良い。既に述べたように、胎児、赤ちゃん、幼児は、できるだけ逃げたほうが良い。

逆に、60歳以上の人は、元気を出して、働いて社会の機能を保持し、若い人々を守ってほしい。何しろ、あなたがたの世代がこんなものを日本に設置して回ったので、こんなことになったのだから。


【(2)事態はどうなっているのか?】

ハッキリ言って、どうなっているのか誰にもわかっていない、というのが答である。放射線が凄くて近づけず、その上、計器がほとんど壊れているので、現場の作業員も、何が何だかわからずに作業している。確実なことは以下のとおりである。

(1)1~3号機で核燃料の、少なくとも半分以上が水で冷やされない状態が何日も続いている。
(2)1~6号機で、使用済燃料がむき出しになりつつあり、放射性物質が放出されている。こちらも、再臨界の可能性は否定できない。その場合には、炉内ではなく、外気中で起きる。
(3)炉心あるいは使用済み核燃料が熱くなり、水蒸気が酸化されて生じた水素により、爆発が続いている。

よくわからないのは、格納容器の下にあり、ドーナツ状の圧力抑制室という、水蒸気を水にして貯めておく場所が、壊れているかどうかである。2号機は壊れている、とされており、3号機もその可能性が指摘されている。一方で、もしそうだとすると、周辺の放射性水準が低すぎる、という原子力危険・隠蔽院の指摘も当たっているような気もする。しかし、全体として、壊れていると見たほうがよかろう。


【(3)なんとかなるのか?】

これもわからないが、

(1)自衛隊のヘリコプターと機動隊の放水車による注水が成功する→使用済み燃料が安定化。
(2)現在行われている電源回復工事が成功。
(3)緊急冷却装置などの設備が運良く動いてくれる。

という幸運が重なれば、少なくとも事態の悪化を止められる。


【(4)避難指示圏外の人は、逃げるべきか、逃げるべきでないか?】

「福島原発:逃げるべき人、逃げなくていい人」で既に述べたように、内部被曝が問題であるから、成長期の人や、今から子供をつくるつもりのある人は、できるだけ遠くに逃げたほうがよい。逃げるべき人ランキングは以下である。(9)以下は逃げないほうが良い。

(1)胎児
(2)赤ちゃん
(3)幼児
(4)児童
(5)若者
(6)これから子供を持つつもりの人
(7)子供をこれから持つつもりのない人
(8)もう子供なんか出来ない人
(9)老人
(10)後期高齢者
(11)平均余命を超えた人


【(5)どこへ逃げる?】

ベストは南半球である。これならチェルノブイリを越える事態でも当分は平気である。日本国内なら、九州くらいまで逃げないと、ウルトラ最悪を対岸の火事としてみることはできないだろう。しかし、西日本なら、何とかなるだろう。しかしパニックになって避難し、路上で寝るようなことになると、その方が健康被害が大きい。冷静に考えて自分で道を見つけるしかない。


【(6)どのくらいの放射線量なら安全か?】

安全な放射線量というものはない。どんなに微量でも、危険は危険である。ただ、微量であればその危険性が非常に低い、ということである。世の中に危険はつきものであるから、放射線から来る危険が、避難の危険を下回ると思うなら、逃げるべきではなく、上回ると思うなら、逃げねばならない。決めるのは、一人ひとりである。

それから、被害の規模は、

累積被曝量×被曝人数

で見積もらねばならない。多くの人が少量の放射性物質に晒されることは、少数の人が大量の放射性物質に晒されるのと、少なくとも同等に危険である。ところが、政府もマスコミも、この事実に目を塞いで、

「健康に影響はない水準です」

を繰り返しているが、これは、

「健康に影響があっても、原発のせいだとはバレない水準です」

という意味に過ぎない。(詳細はこちら)


【(7)なぜこんなことになったのか? どうしたらよいのか?】

原子力欺瞞用語を使うからこんなことになったのである。

・危険を安全という。
・不安を安心という。
・隠蔽を保安という。
・事故を事象という。
・「長期的には悪影響がある」を「ただちに悪影響はない」という。
・無責任を責任という。

孔子は以下のように述べている。

===============
『論語』子路13-3
子路曰。衛君待子而爲政。子將奚先。
子曰。必也正名乎。
子路曰。有是哉。子之迂也。

子路は言った。「衛の君主が先生に政治をさせたとしましょう。先生はまず何をなさいますか。」
先生は言った。「必ずや、名を正す。」
子路は言った。「これだから、先生は迂遠だ。」
===============

今の事態においても、まず行わねばならないことは、迂遠に見えるかもしれないが、名を正すこと、すなわち事実に即した言葉を常に使うことである。その兆しが多少はみえていることが、光明である。

1995年の「もんじゅ」の大事故についての平岡憲夫氏の以下の言葉が全てを明らかにしている。今回の事故でもあれだけの「爆発」を「爆発的事象」と言っていた。

=============平岡憲夫「原発がどんなものか知ってほしい」より========

 しかし、こんな重大事故でも、国は「事故」と言いません。美浜原発の大事故の時と同じように「事象があった」と言っていました。私は事故の後、直ぐに福井県の議会から呼ばれて行きました。あそこには十五基も原発がありますが、誘致したのは自民党の議員さんなんですね。だから、私はそういう人に何時も、「事故が起きたらあなた方のせいだよ、反対していた人には責任はないよ」と言ってきました。この度、その議員さんたちに呼ばれたのです。「今回は腹を据えて動燃とケンカする、どうしたらよいか教えてほしい」と相談を受けたのです。

 それで、私がまず最初に言ったことは、「これは事故なんです、事故。事象というような言葉に誤魔化されちゃあだめだよ」と言いました。県議会で動燃が「今回の事象は……」と説明を始めたら、「事故だろ! 事故!」と議員が叫んでいたのが、テレビで写っていましたが、あれも、黙っていたら、軽い「事象」ということにされていたんです。地元の人たちだけではなく、私たちも、向こうの言う「事象」というような軽い言葉に誤魔化されてはいけないんです。

 普通の人にとって、「事故」というのと「事象」というのとでは、とらえ方がまったく違います。この国が事故を事象などと言い換えるような姑息なことをしているので、日本人には原発の事故の危機感がほとんどないのです。
=============================
炉心やプールを冷やす水はいったいどこに行っているのだろう、とずっと不思議に思っていたが、何のことはない、周りに溜まっていたのである。それはあまりにも普通の出来事であって、こんなことに今頃気づいて驚くほうが驚きである。やはり、原子力安全欺瞞言語を用いる人々の脳は、作動が狂っている。

斑目という御用学者代表が遂に

「ぼく、どうしていいか、わかりませ~ん」

と開き直ったが、おそらく、今後、みんな次々と開き直ってサジを投げて来るだろう。開き直れないくらいに良心があるか、開き直れない立場に立っている人は、次々と自殺するに違いない。

高レベル放射能を帯びた数千トンの水など、処理不可能に近い。かといって、炉心に注水をやめるわけないはいかないので、そのうち、海に溢れる。とんでもない海洋汚染が起きるだろう。

NHKで御用学者が言っていたが、唯一の方法は、放射性物質を沈殿させたりする施設を応急に作ることであろう。そうすれば処理済の水を炉心を冷やすのに回して循環させることができる。そんな施設を作るのは簡単ではないだろうから、直ちに動かないといけないが、そういう様子はない。



=========
福島第1原発:汚染水は数千トン 除去作業難航

 東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発について、東電は29日、タービン建屋地下で見つかった高い放射線量を持つ汚染水の除去作業を継続した。しかし、汚染水が数千トンを超える見通しで、高濃度の放射能を帯びているため作業は難航している。内閣府原子力安全委員会の代谷誠治委員は29日、2号機の原子炉圧力容器が破損している可能性に言及した。圧力容器は厚さ16センチの鋼鉄製で、核燃料を封じ込める最も重要な防護壁だけに、事態は深刻さを増している。

 計画では、タービン建屋内にたまった汚染水をポンプで室内の復水器に送る。復水器は原子炉で発生し、発電のためにタービン建屋に送り込まれた蒸気を水に戻す装置だ。

 このうち、1号機ではタービン建屋内の汚染水を24日夕から毎時6~18トンポンプでくみ上げ、室内にある復水器に送り込んでいる。効果は不明だ。2号機では1号機と同様の作業を予定しているが、汚染水から毎時1000ミリシーベルト以上の高い放射線量を検出。被ばく回避の必要性から作業は遅れている。

 2、3号機では復水器が満水で、汚染水を復水器に入れるための「玉突き作戦」に着手。復水器の水を「復水貯蔵タンク」に入れようと、このタンクの水を「サージタンク」と呼ばれるタンクに移す。

 1~3号機ではタービン建屋外の「トレンチ」と呼ばれるトンネル状の構造物から放射能を帯びた水(計約1万3000トン)が見つかったが、回収の見通しは立っていない。

 経済産業省原子力安全・保安院は「汚染水をすべて回収しようと、いろいろ考えている」としている。

 このほか、1号機では原子炉の温度が一時300度を上回る異常事態だったが、注水量を毎分113リットルから141リットルに増やし、改善傾向にある。4号機では29日、中央制御室の照明が点灯し、同原発の全6基の制御室が再開した。

 一方、圧力容器の損傷が指摘された2号機は14日に原子炉の冷却機能を喪失。炉の水位が低下し、燃料棒が8~9時間、水面から完全に露出する「空だき状態」になった。15日には格納容器の一部の「圧力抑制プール」で爆発が起き、格納容器損傷が指摘されている。その後、放射線量が毎時1000ミリシーベルト以上の汚染水がタービン建屋などで見つかった。代谷委員は「圧力容器内は高温なのに圧力が上がってこない。どこかが損傷している可能性がある」と語った。

 東電は高線量の汚染水について「原子炉内で破損した核燃料に触れた水が、何らかの経路で漏れた。圧力計が壊れている可能性もある」としている。【西川拓、伊藤直孝、藤野基文、日野行介】

毎日新聞 2011年3月29日 22時07分