〜優しさのふりをした“自己犠牲”を手放した日の話〜




私はずっと、

「人のために生きることが正しい」

そう思い込んでいた。


誰かがしんどそうなら動いてしまうし、

頼まれたら断れないし、

自分の心が疲れていても

「あともう少しだけ…」って

無理を重ねてしまうタイプだった。


そんな自分を“優しい”と思っていたけれど、

実は違った。




あれは、

自分を後回しにしてきた “癖” だった。


優しさのつもりで差し出していたけれど、

本当は心の奥で

「私が頑張らないとダメになる」

「私が支えないと崩れてしまう」

そんな恐れを握りしめていた。


でもね──

その生き方は

いつか必ず心をすり減らす。





そしてある日、気づいたの。





“私は、自分を犠牲にしなくても愛される存在なんだ。”



自分を燃やし尽くさなくても、

誰かはちゃんと受け取ってくれる。


全部背負わなくても、

世界はちゃんと回る。


大切な人を想う気持ちは

犠牲じゃなくても届けられる。


むしろ、

私が整っている時の方が

何倍も人に優しくできる。


それに気づいた瞬間、

胸の中の何かがスッと軽くなった。





今の私は、

頑張りすぎていたあの日の私に

こう言ってあげたい。


「あなたが倒れるまで尽くさなくていいよ。」


「本当の優しさって、自分にも向けられるものだよ。」


「あなたは、犠牲にならなくても人を救える人だよ。」




もし今、

“誰かのために頑張りすぎて息が苦しい人” がいたら、

この言葉を渡したい。



自分を犠牲にしない優しさを



そろそろ選んでもいいんじゃない?




あなたが元気で笑っているだけで

救われる人がたくさんいる。


犠牲じゃなく、

“自分を大切にする生き方”のほうが

ずっと美しい。


私も今、その道を歩き始めています。